6.14.3 HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイル
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
ファイルの記述形式はHTTPアダプタ実行環境プロパティファイルと同じです。記述形式については,「6.14.2 HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
(2) 機能
すべてのHTTPアダプタに共通する構成情報を設定します。
(a) ファイルの種類
HTTPアダプタ実行環境プロパティファイルは,次に示す2種類があります。
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HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル
有効範囲:特定のHTTPアダプタ
作成手順については「6.14.2 HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
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HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイル
有効範囲:すべてのHTTPアダプタ
これらのファイルが両方設定されている場合,2つのファイルの定義内容がマージされます。
また,1つのマシンに複数のHCSCサーバをセットアップした場合,HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルをHCSCサーバごとに定義することもできます。
プロパティファイルおよび要求電文間で同じ内容が複数設定された場合のプロパティの優先度については,「6.14.2 HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
プロパティ名と要求電文(ヘッダ)との対応については,マニュアル「サービスプラットフォーム 解説」の「2.14.13 要求電文(ヘッダ)とHTTPアダプタ実行環境(共通)プロパティファイルのパラメタの対応関係」を参照してください。
(b) 作成手順
HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルは次の手順で作成してください。
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次のテンプレートファイルを基に,HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルを定義します。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\HTTP\config\templates\adphttpcom.properties
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編集後のファイルを次のディレクトリに格納します。
なお,ファイル名「adphttpcom.properties」は変更しないでください。
- 全HCSCサーバ共通の定義の場合
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<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\HTTP\config\common
- 特定のHCSCサーバ用の定義の場合
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<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\HTTP\config\<HCSCサーバ名>\common
サブディレクトリ名の<HCSCサーバ名>と「common」を作成する際は,Windowsでは大文字・小文字は区別されないので,注意してください。
サブディレクトリ<HCSCサーバ名>には,HCSCサーバの管理者(Service Coordinator管理者)がアクセスできるよう,適切なアクセス権限を設定してください。
(3) 設定できるプロパティ
設定できるプロパティはHTTPアダプタ実行環境プロパティファイルと同じです。詳細は「6.14.2 HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
(4) 注意事項
プロパティファイルは文字コードをUTF-8にして保存してください。UTF-8以外の文字コードを使用した場合,設定値を正しく解釈できない場合があります。