1.3.1 フォーマットダイアログ
[フォーマット]ダイアログは,バイナリフォーマット定義ファイルのフォーマット名称や文字コードを設定するときに使用します。
操作手順については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「4.4.4 要素を定義する(CSV以外の形式の場合)」を参照してください。
- [インフォメーション]
-
[フォーマット]ダイアログの入力情報に問題がある場合に,ダイアログの最上段に問題点を示すメッセージが表示されます。表示されるメッセージと対策については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「4.4.7 バイナリフォーマット定義ファイルを検証する」を参照してください。
- [フォーマット名称]
-
バイナリフォーマット定義ファイルのフォーマット名称を指定します。NCName型で256文字以内で指定します。
- [フォーマット:CSV形式]
-
フォーマット形式がCSV形式の場合に表示されます。
- [文字コード]
-
- [文字コード](Code Converterを使用する場合)
-
バイナリデータでCode Converterを使用する場合に,文字コードをドロップダウンリストから選択します。
選択できる文字コード種別を次の表に示します。なお,文字コードの詳細は,「付録A 文字コード対応表」を参照してください。
表1‒9 選択できる文字コード種別(Code Converterを使用する場合) 文字コード種別
コード体系
サポートする文字範囲
補足
MS932
SJIS
UCS-2
Microsoftコードページ932
ただし,IBM選択文字,NEC選定IBM拡張文字は含みません。IBM選択文字,NEC選定IBM拡張文字を使用する場合には,ユーザマッピングの定義が必要になります。
UTF8
Unicode
UCS-4※1
UnicodeのUTF-8エンコーディング※2
UTF16_BIG
Unicode
UCS-2
ビッグエンディアンで扱うUnicodeのUTF-16エンコーディング※2
UTF16_LITTLE
Unicode
UCS-2
リトルエンディアンで扱うUnicodeのUTF-16エンコーディング※2
JIS
JIS漢字コード
UCS-2
JIS X 0201,JIS C 6226,JIS X 0208,JIS X 0212,およびASCII
EUC※3
EUC
UCS-2
ASCIIとJIS X0208を使用できるEUC(EUC-JP)
コードセット3の領域も含みます。※4
EUC_HJ※3
EUC
UCS-2
外字を2バイトの範囲で使用するために,独自に拡張されたEUC
KEIS+EBCDIC
KEIS
UCS-2
KEIS'83および半角英数字がEBCDIC
KEIS+EBCDIK
KEIS
UCS-2
KEIS'83および半角英数字がEBCDIK
KEIS※5
KEIS
UCS-2
KEIS'83
IBM_CODE+EBCDIC(LATIN)
IBM漢字コード
UCS-2
IBM漢字コード+標準または拡張英小文字セット
IBM_CODE+EBCDIC(KANA)
IBM漢字コード
UCS-2
IBM漢字コード+標準または拡張カタカナ文字セット
IBM_CODE※5
IBM漢字コード
UCS-2
IBM漢字コード
JEF+EBCDIC
JEF
UCS-2
JEF漢字コード+JEF版EBCDIC
JEF+EBCDIK
JEF
UCS-2
JEF漢字コード+JEF版EBCDIK
JEF※5
JEF
UCS-2
JEF漢字コード
CUSTOM
文字コード変換UOC
UCS-2
文字コードを変換するためにユーザが作成した外部プログラム
- 注※1
-
マッピング処理(XSLT)では,UTF-16に符号化されて処理されるため,Unicode補助文字(0x10000〜0x10FFFF)はサロゲートペアに符号化されます。
- 注※2
-
BOM付きのデータは扱えません。BOM(Byte Order Mark)とは,データのバイトの並び順序を表すコードです。
- 注※3
-
バイナリデータの入力時および出力時には,EUCコードの文字のバイトサイズを先頭バイトで判別します。先頭バイトにおける文字バイト数を次の表に示します。
文字コード
先頭バイト
文字バイト数
備考
EUC
0x00〜0x7E
1バイト
ASCII
0xA1〜0xFE
2バイト
JIS X 0208(補助コードセット1)
0x8E
2バイト
JIS X 0201カタカナ(補助コードセット2)
0x8F
3バイト
JIS X 0212補助漢字(補助コードセット3)
デフォルトの変換対応については「注※4」を参照してください。
EUC-HJ
0x00〜0x7E
1バイト
ASCII
0xA1〜0xFE
2バイト
EUC-HJ領域 または
JIS X 0208(補助コードセット1)
0x8E
2バイト
JIS X 0201カタカナ(補助コードセット2)
固定長で定義する場合は,入力文字列および出力文字列のサイズがバイナリフォーマット定義に指定したデータ長を超えないよう,注意してデータ長を決めてください。
- 注※4
-
EUCコードセット3の領域内の文字の変換マッピングは,デフォルトではUnicode私用領域への領域マッピングとなります。JIS X 0212へマッピングする場合は,単体版のCode Converterを使用し,ユーザマッピングを作成することで対応してください。利用するCode Converterについては「付録A 文字コード対応表」を参照してください。
- 注※5
-
CSV形式では使用できません。
- [Java提供のエンコーダー・デコーダーを使用する]チェックボックス
-
バイナリデータのエンコードとデコードに,Java提供のエンコーダーとデコーダーを使用する場合にチェックします。
- [文字コード](Java提供のエンコーダー・デコーダーを使用する場合)
-
バイナリデータでJava提供のエンコーダー・デコーダーを使用する場合に,文字コードをドロップダウンリストから選択します。
選択できる文字コード種別を次の表に示します。なお,文字コードの詳細は,「付録A 文字コード対応表」を参照してください。
表1‒10 選択できる文字コード種別(Java提供のエンコーダー・デコーダーを使用する場合) 文字コード種別
説明
windows-31j
Windows日本語
UTF-8
8ビットUnicode (UCS) Transformation Format
UTF-16BE
16ビットUnicode (UCS) Transformation Format,ビッグエンディアン・バイト順
UTF-16LE
16ビットUnicode (UCS) Transformation Format,リトルエンディアン・バイト順
ISO-2022-JP
ISO 2022形式のJIS X 0201,0208,日本語
EUC-JP
JISX 0201,0208,0212,EUCエンコーディング,日本語
x-IBM939
UDC 4370文字を含む日本語ラテン文字漢字,5035のスーパー・セット
x-IBM930
UDC 4370文字を含む日本語カタカナ漢字,5026のスーパー・セット
- [未定義コード置換時の処理]
-
HCSCサーバランタイム定義ファイルでtelegram-undefined-character-code=REPLACE(未定義部分の文字コードをスペースに置換する)が指定されている場合,スペースまたは任意文字の置換方法を次の中から選択します。
-
[全角・半角スペースに置換する]
次の表に示す置換種別に従って,スペースまたは任意文字を全角・半角へ置換します。任意文字へ置換する場合は,J2EEサーバ用ユーザプロパティファイルに任意文字を指定する必要があります。置換する任意文字の指定については,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「2.3.9 J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル(usrconf.properties)を設定する」で,未定義コードの任意文字への置換に関する説明を参照してください。
バイナリの文字コード
MS932
半角
UTF8
半角
UTF16_BIG
UTF16_LITTLE
半角
JIS
-
エスケープ状態がJISC6226_1978,JISX0208_1983,JISX0212_1990の場合
全角
-
エスケープ状態がJISX0201_LATIN,JISX0201_JIS8,ASCIIの場合
半角
EUC
EUC_HJ
半角
KEIS+EBCDIC
KEIS+EBCDIK
-
シフト状態が半角の場合
半角
-
シフト状態が全角の場合
全角
KEIS
全角
IBM_CODE+EBCDIC(LATIN)
IBM_CODE+EBCDIC(KANA)
-
シフト状態が半角の場合
半角
-
シフト状態が全角の場合
全角
IBM_CODE
全角
JEF_EBCDIC
JEF_EBCDIK
-
シフト状態が半角の場合
半角
-
シフト状態が全角の場合
全角
JEF
全角
-
-
[全角スペースに置換する]
スペースまたは任意文字をすべて全角へ置換します。
-
- [2進整数のエンディアン]
-
バイナリデータに含まれる2進整数のエンディアンをラジオボタンで選択します。
この項目は,使用するバイナリデータがCSV形式以外の場合にだけ選択できます。
- [パック形式数値のカスタム定義]
-
パック形式数値のカスタム定義は,[単純内容要素]ダイアログの設定が次のすべての条件を満たしている場合に適用されます。
-
[データ種別]で[パック形式数値]を選択している
-
[符号の設定]で[カスタム]を選択している
-
[符号の有無]で[あり]を選択している
- [ビット値(16進数)]
-
パック形式数値の符号ビットを16進数で指定します。
-
[正符号]
パック形式数値の正符号ビットを16進数の英数字で指定します。
-
[負符号]
パック形式数値の負符号ビットを16進数の英数字で指定します。
-
[符号なし]
パック形式数値の符号なし(絶対値)ビットを16進数の英数字で指定します。
-
-
- [ゾーン形式数値のカスタム定義]
-
ゾーン形式数値のカスタム定義は,[単純内容要素]ダイアログの設定が次のすべての条件を満たしている場合に適用されます。
-
[データ種別]で[ゾーン形式数値]を選択している
-
[符号の設定]で[カスタム]を選択している
-
[符号の有無]で[あり]を選択している
- [ビット値(16進数)]
-
ゾーン形式数値の符号ビットを16進数で指定します。
[符号の設定]が[符号ビット]の場合に適用されます。
-
[正符号]
パック形式数値の正符号ビットを16進数の英数字で指定します。
-
[負符号]
パック形式数値の負符号ビットを16進数の英数字で指定します。
-
[符号なし]
パック形式数値の符号なし(絶対値)ビットを16進数の英数字で指定します。
-
[ゾーン]
ゾーン形式数値のゾーンビットを16進数の英数字で指定します。
-
- [符号文字(16進数)]
-
ゾーン形式数値で符号を表す文字を16進数で指定します。
[符号の設定]が[符号文字]の場合に適用されます。
-
[正符号]
正符号文字を英数字1〜2桁の16進数で指定します。
-
[負符号]
負符号文字を英数字1〜2桁の16進数で指定します。
-
-
- [セパレータ]
-
- [エスケープ文字]
-
セパレータとして使用する文字がデータ内に含まれる場合に,エスケープ文字として使用する文字を指定します。エスケープ文字として使用できる文字は,1文字のラテン文字(JIS X 0201の「0x21」〜「0x7E」)または半角スペース(JIS X 0201の「0x20」)です。
この項目は,使用するバイナリデータがCSV形式以外の場合に指定できます。
- [改行指定]
-
セパレータで使用する改行文字をドロップダウンリストで選択します。使用できる改行コードは,CR+LF,またはLFです。
- [不要なセパレータの削除]チェックボックス
-
末尾のセパレータを削除する場合にチェックします。
- [CSV形式]
-
- [出力時のダブルクォーテーション「"」の囲み]チェックボックス
-
データ項目をダブルクォーテーションで囲む場合にチェックします。
ただし,チェックした場合でも値が空文字列の場合はダブルクォーテーションで囲みません。
- [コード変換テーブル]
-
- [デフォルトから変更する]チェックボックス
-
Code Converterのコード変換ライブラリから参照される,コード変換テーブルの格納ディレクトリを変更する場合にチェックします。デフォルトのディレクトリは次のとおりです。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\lib\external\table
- [格納ディレクトリ名]
-
[デフォルトから変更する]チェックボックスをチェックした場合に,コード変換テーブルの格納先のディレクトリ名部分を指定します。
コード変換テーブル格納パスのルートパスは,HCSCサーバランタイム定義ファイルのcode-table-root-pathプロパティで指定されています。ここでは,そのルートパスの配下に置くディレクトリの名称を指定します。
ディレクトリ名は64文字以内で,英数字(0〜9,A〜Z,a〜z)またはアンダースコア(_)で指定します。
- [OK]ボタン
-
指定した内容を設定して[フォーマット]ダイアログを閉じます。
- [キャンセル]ボタン
-
指定した内容を設定しないで[フォーマット]ダイアログを閉じます。