付録G.3 更新インストールする場合の移行手順
更新インストールで移行できるのは,バージョンが07-50以降のときだけです。07-50より前のバージョンを移行する場合は,11-10を新規にインストールして移行してください。
次の図に示す「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」〜「(10) 実行環境のバージョンアップ(運用環境)」の手順に従って,サービスプラットフォームを07-50以降のバージョンから11-10へ移行してください。
図G-2の「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」〜「(10) 実行環境のバージョンアップ(運用環境)」の手順の詳細を次に示します。
なお,手順内で使用するコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「5. コマンド(運用環境・実行環境)」を参照してください。また,開発環境で実施する作業の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」を参照してください。
- 注意事項
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バージョン07-60以降では,開発環境と運用環境で同じリポジトリを共有できません。旧バージョンでリポジトリを共有していた場合,開発環境と運用環境で別々のリポジトリを用意して,移行してください。移行手順については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「付録A.3 旧バージョンで開発環境と運用環境のリポジトリを共有していた場合の移行手順」を参照してください。
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HCSCコンポーネントが開始状態でHCSCサーバを停止して,実行環境のバージョンアップを実施した場合,次回のHCSCサーバの起動時には,HCSCコンポーネントが停止した状態となります。そのため,実行環境のバージョンアップ後のHCSCサーバ起動後は,HCSCコンポーネントを開始する必要があります。
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UNIX環境でService Coordinator管理者をroot以外に変更している場合は,更新インストール実施後に次に示すディレクトリ配下のファイル属性をService Coordinator管理者のオーナーおよびグループに変更してください。
/opt/Cosminexus/CSC
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- 〈この項の構成〉
(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)
バージョンアップ前の運用環境のリポジトリをエクスポートして,いったん退避します。複数のリポジトリを使用している場合,必要なリポジトリをすべてエクスポートして,退避します。
cscrepctlコマンド(-exportオプション)を運用環境で実行して,バージョンアップ前のリポジトリをエクスポートしてください。
リポジトリのエクスポート方法の詳細については,「4.2 リポジトリのエクスポート」を参照してください。
(2) 各環境の更新インストール
開発環境,運用環境,実行環境で11-10のサービスプラットフォームを更新インストールしてバージョンアップします。HCSC簡易セットアップ機能を利用してセットアップしたテスト環境の場合は,更新インストールの前にHCSC簡易セットアップ機能を利用してアンセットアップを実行し,更新インストール後に再セットアップしてください。
各環境を更新インストールするときの前提条件を次に示します。
- 前提条件
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HCSCサーバがセットアップ済みであること
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サービスプラットフォームおよびReliable Messagingが停止していること
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組み込みデータベースを使用している場合,組み込みデータベースを停止していること
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HCSCサーバ,J2EEサーバ,およびHCSCコンポーネントが停止していること
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- 注意
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- アンインストールする場合の注意
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J2EEサーバ,Management Server,PRFなど実行環境の構成要素を停止してから更新インストールしてください。
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組み込みデータベースを使用している場合,組み込みデータベースを停止してから更新インストールしてください。
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- 開発環境をバージョンアップする場合の注意
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開発環境では,バージョンアップ前にHCSCTEプロジェクトをいったん削除し,バージョンアップ後に新しく作成し直してください。
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バージョン11-10より前のバージョンから移行する場合,次に示すディレクトリ配下の情報を必要に応じて退避してから更新インストールしてください。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSCTE\Samples
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なお,更新インストールでは次のファイルを除いて上書きされます。
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<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\config\manager\csccmd.properties
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<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\config\manager\cscmng.properties
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<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\config\msg\cmdconf.bat
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<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\inbound-adapter\ftp\config\command\log4j.xml
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<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\inbound-adapter\ftp\config\FTP_Inbound_Resource_Adapter\serverstatus.properties
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<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\inbound-adapter\ftp\config\FTP_Inbound_Resource_Adapter\users.properties
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<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\system\manager\setup\input.properties
(3) J2EEサーバのクラスパスの変更
09-00より前のバージョンから移行する場合,J2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)に次に示す定義があれば削除してください。定義の変更はSmart Composer機能または運用管理ポータルの使用をお勧めします。
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add.class.path=<TP1アダプタのインストールディレクトリ>\lib\adptp1rt.jar
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add.class.path=<ファイルアダプタのインストールディレクトリ>\lib\adpffrt.jar
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add.class.path=<Object Accessアダプタのインストールディレクトリ>\lib\adpoart.jar
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add.class.path=<Object Accessアダプタのインストールディレクトリ>\usrlib\adpoaow.jar
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add.class.path=<Message Queueアダプタのインストールディレクトリ>\lib\adpmqrt.jar
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add.class.path=<FTPアダプタのインストールディレクトリ>\lib\adpftprt.jar
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add.class.path=<FTPアダプタのインストールディレクトリ>\lib\ftp_common.jar
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add.class.path=<コード変換ライブラリのインストールディレクトリ>\java\codeconv.jar
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add.class.path=<TP1/Client/Jのインストールディレクトリ>\LIB\TP1Client.jar
(4) 旧オプションアダプタの定義ファイルの移行
09-00より前で使用していたオプションアダプタを移行する場合,次の作業を実施してください。
(a) TP1アダプタの定義ファイルの移行
TP1アダプタ実行環境プロパティファイルをコピーします。コピー対象のファイルと,コピー先のディレクトリを次に示します。
コピー対象:<TP1アダプタのインストールディレクトリ>\config\*.properties
コピー先:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\TP1\config\
(b) ファイルアダプタの定義ファイルの移行
ファイルアダプタ実行環境プロパティファイルをコピーします。コピー対象のファイルと,コピー先のディレクトリを次に示します。
コピー対象:<ファイルアダプタのインストールディレクトリ>\config\*.properties
コピー先:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\File\config\
(c) Object Accessアダプタの定義ファイルの移行
Object Accessアダプタ実行環境プロパティファイルをコピーします。コピー対象のファイルと,コピー先のディレクトリを次に示します。
コピー対象:<Object Accessアダプタのインストールディレクトリ>\config\*.properties
コピー先:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\OA\config\
(d) Message Queueアダプタの定義ファイルの移行
Message Queueアダプタ実行環境プロパティファイルをコピーします。コピー対象のファイルと,コピー先のディレクトリを次に示します。
コピー対象:<Message Queueアダプタのインストールディレクトリ>\config\*.properties
コピー先:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\MQ\config\
(e) FTPアダプタの定義ファイルの移行
FTPアダプタコマンド定義ファイルとFTPアダプタ実行環境プロパティファイルをコピーします。コピー対象のファイルと,コピー先のディレクトリを次に示します。
コピー対象:<FTPアダプタのインストールディレクトリ>\config\*.properties
コピー先:<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config\
(5) 製品のアンインストール
09-00より前のバージョンから移行する場合,次の製品をアンインストールします。これらは09-00以降でサービスプラットフォームに同梱されるため,アンインストールすることをお勧めします。
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Service Adapter for Flat Files
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Service Adapter Architect for Flat Files
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Service Adapter for FTP
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Service Adapter Architect for FTP
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Service Adapter for Message Queue
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Service Adapter Architect for Message Queue
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Service Adapter for Object Access
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Service Adapter Architect for Object Access
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Service Adapter for TP1
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Service Adapter Architect for TP1
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コード変換 - Development Kit
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コード変換 - Server Runtime
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コード変換 - Runtime
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TP1/Client/J
(6) リポジトリのインポート(開発環境)
「(1) リポジトリのエクスポート(運用環境)」でエクスポートしたリポジトリ情報を開発環境にインポートします。旧バージョンのリポジトリをインポートすると,パッケージングおよび配備定義が自動で実施され,リポジトリ情報が今バージョンに引き継がれます。なお,パッケージングおよび配備定義が自動で実施されるのは,旧バージョンでパッケージングおよび配備定義したサービスアダプタ,ビジネスプロセスおよびユーザ定義受付だけです。
(a) 07-60以降のバージョンから移行する場合の注意
07-60以降のバージョンから移行する場合,実行環境に配備するサービスアダプタおよびユーザ定義受付は,開発環境にインポートして再度パッケージングしてください。サービスアダプタを再度パッケージングしないと,メッセージKDEC03007-Eが出力されないことがあります。また,ユーザ定義受付を再度パッケージングしないと,メッセージKDEC00001-Eで不正な埋字が出力されることがあります。パッケージングの方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「8.2 パッケージング」を参照してください。
(b) 08-10より前のバージョンから移行する場合の注意
データ変換定義で,sequence要素またはchoice要素下に,出現回数が1回に固定されている次の要素(コンポジタ)を定義している場合,ノードの表示が変更されるため,マッピング定義ファイルで使用しているXML Schemaが変更されている旨のエラーメッセージが表示されます。
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sequence
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choice
エラーメッセージが表示された場合は,再度マッピング定義を起動し,変更を反映させてください。
(c) 09-50より前のバージョンから移行する場合の注意
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データ変換定義で次に示すスキーマを定義している場合,名前空間が変更されるため,マッピング定義ファイルで使用しているXML Schemaが変更されている旨のエラーメッセージが表示されます。
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インポート先で対象名前空間(targetNamespace)を定義しているスキーマを変換元ノードに指定している。
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1.の名前空間が,importまたはinclude先を含むすべての名前空間宣言(xmlns[:prefix])で定義されていない。
エラーメッセージが表示された場合は,マッピング定義を再起動し,変更を反映させてください。
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インスタンスのプールの最小値・最大値にはデフォルト値が適用されるため,HCSCサーバランタイム定義ファイルのプロパティでxml-pooled-instance-minimumプロパティまたはxml-pooled-instance-maximumプロパティを指定している場合は,性能に影響が生じるおそれがあります。そのため,次に示すusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のプロパティと指定値を合わせてください。
内容
HCSCサーバランタイム定義ファイルのプロパティ※1
usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のプロパティ※2
最小値
xml-pooled-instance-minimum
csc.dt.pool.DocumentBuilder.initialSize
最大値
xml-pooled-instance-maximum
csc.dt.pool.DocumentBuilder.maxSize
(d) 09-70より前のバージョンから移行する場合の注意
データ変換定義で次に示すスキーマを定義している場合,名前空間が変更されるため,マッピング定義ファイルで使用しているXML Schemaが変更されている旨のエラーメッセージが表示されます。
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1つの名前空間URIに対して,複数の異なる名前空間接頭辞を指定している。
エラーメッセージが表示された場合は,マッピング定義を再起動し,変更を反映させてください。
(e) メモリについての注意
旧バージョンのリポジトリをインポートするときは,メモリを多く必要とします。そのため,次の手順でメモリサイズが十分かどうかを確認し,メモリが不足している場合は,メモリサイズを増やしてからリポジトリをインポートしてください。
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Eclipseのメニューから,[ウィンドウ]−[設定]を選択します。
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ダイアログ左側のツリービューから,[一般]を選択します。
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ダイアログ右側の[ヒープ・ステータスを表示]チェックボックスにチェックします。
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Eclipseのウィンドウの右下のゴミ箱アイコンを選択し,ガーベッジ・コレクターを実行します。
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ゴミ箱アイコンの左に表示されているヒープ・サイズを確認します。
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未使用のヒープ・サイズが不足している場合,eclipse.iniを編集し,メモリサイズ(-Xmxの値)を大きくします。eclipse.iniの編集については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の「2.4.3 Eclipse環境のセットアップ」を参照してください。
(7) リポジトリのエクスポート(開発環境)
「(6) リポジトリのインポート(開発環境)」でインポートしたリポジトリをエクスポートします。
(8) リポジトリのインポート(運用環境)
「(7) リポジトリのエクスポート(開発環境)」でエクスポートしたリポジトリをインポートします。なお,旧バージョンのリポジトリはインポートできません。
cscrepctlコマンド(-importオプション)を運用環境で実行してください。
リポジトリのインポート方法の詳細については,「4.3 リポジトリのインポート」を参照してください。
(9) サービスプラットフォームおよびReliable Messagingの移行(実行環境)
次の手順でサービスプラットフォームおよびReliable Messagingを移行してください。09-00より前のバージョンから移行する場合は,次の作業も必要です。
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移行コマンド(mngenvupdateコマンド)の実行
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mserver.properties(Management Server環境設定ファイル)へのプロパティの追加
次のプロパティを追加してください。追加しないでManagement Serverを起動すると,cscで始まるコマンドがエラーになる場合があります。プロパティの追加方法については,「2.1.6(1) mserver.properties(Management Server環境設定ファイル)の設定」を参照してください。
ejbserver.naming.port ejbserver.server.edition.settingforce
サービスプラットフォームの移行方法の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「10. 旧バージョンのアプリケーションサーバからの移行(J2EEサーバモードの場合)」を参照してください。
(10) 実行環境のバージョンアップ(運用環境)
運用環境から実行環境のバージョンアップを実施します。
(a) 前提条件
実行環境をバージョンアップするには,次の条件を満たしている必要があります。
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Management Serverが起動していること
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データベースを使用している(HCSCサーバセットアップ定義ファイルにdb-use=ONを指定)場合,データベースが起動していること
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リポジトリのバージョンがインストールバージョンと一致していること
リポジトリのバージョンがインストールバージョンと一致していない場合は,開発環境でバージョンアップしてから,運用環境に「cscrepctl -import <リポジトリZIP>」でリポジトリを更新してください。
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FTPインバウンドアダプタを使用する場合,cjrarupdateコマンド※でのリソースアダプタのバージョンアップが完了していること
- 注※
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cjrarupdateコマンドには次のオプションを指定してください。
-typeオプション:「rar」
-fオプション:「<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\inbound-adapter\ftp\rar\ftp_inbound_adapter.rar」
cjrarupdateコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjrarupdate(リソースアダプタのバージョンアップ)」を参照してください。
なお,09-50以前のバージョンからFTPインバウンドアダプタをバージョンアップすると,FTPレスポンスに使用されるデフォルトの終端文字がOS依存の改行コードからCRLFに変更されます。終端文字をOS依存の改行コードに戻したい場合は,cjgetrarpropコマンドでFTPインバウンドアダプタのRARファイルから属性ファイルを取得したあと,定義を変更し,cjsetrarpropコマンドで属性ファイルを設定してください。属性ファイルの設定については,「3.2.3(3) FTPインバウンドアダプタの設定」を参照してください。
前提条件を満たしていない場合,上記の順番で起動,停止,およびバージョンアップを実施してください。
(b) バージョンアップ方法
cscenvupdateコマンドを実行して,リポジトリとHCSCサーバをバージョンアップします。
cscenvupdate -csc <バージョンアップするHCSCサーバ名>
なお,旧バージョンで使用していたリポジトリ情報を開発環境でバージョンアップ前後に変更し,そのリポジトリ情報を使用して運用する場合のバージョンアップ方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「付録A 旧バージョンからの移行」を参照してください。
- 注意事項
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旧バージョンでHTTP受付を使用していた場合で,アプリケーション統合属性ファイルで次に示す要素以外を編集しているときは,その部分については移行後のアプリケーション統合属性ファイルに反映されません。
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//hitachi-application-all-property/ejb-jar/hitachi-ejb-jar-property/display-name[.='cscmsg_urecp_custom']/../../hitachi-session-bean-property/display-name[.='CSCMsgCustomServiceDelivery']/../session-runtime/stateless/pooled-instance/minimum
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//hitachi-application-all-property/ejb-jar/hitachi-ejb-jar-property/display-name[.='cscmsg_urecp_custom']/../../hitachi-session-bean-property/display-name[.='CSCMsgCustomServiceDelivery']/../session-runtime/stateless/pooled-instance/maximum
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//hitachi-application-all-property/ejb-jar/hitachi-ejb-jar-property/display-name[.='cscmsg_urecp_custom']/../../hitachi-session-bean-property/display-name[.='CSCMsgCustomServiceDelivery']/../ejb-transaction-timeout/method/method-name[.='*']/../../transaction-timeout
そのため,必要に応じてcsccompoconfigコマンドでアプリケーション統合属性ファイルを取得して内容を編集したあと,設定を反映してください。
csccompoconfigコマンドの使用方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「csccompoconfig(HCSCコンポーネントの定義)」を参照してください。
アプリケーション統合属性ファイル(cosminexus.xml)で編集できる要素については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「付録A.6 カスタム受付のチューニング」を参照してください。
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(c) 09-71より前のバージョンから移行する場合の注意
HCSCランタイム定義ファイルの次に示すプロパティの初期値が変更されているため,メモリ使用量が増える可能性があります。HCSCサーバランタイム定義ファイルについては,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.5.6 HCSCサーバランタイム定義ファイル」を参照してください。
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formatdef-maxcache-num
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transformdef-maxcache-num
(d) 11-10より前のバージョンから移行する場合の注意
11-10からJ2EEサーバの互換モードで推奨モードが使用できますが,新規構築でない環境ではV9互換モードが引き継がれます。推奨モードは使用できません。