7.6.2 ファイルの入出力に失敗した場合の回復方法
ファイルの入出力に失敗した場合,コマンド操作時にエラーメッセージKEOS50133-Eが出力されることがあります。KEOS50133-Eが一度出力されると,それ以降コマンド操作時にKEOS50133-Eが出力されるようになり,コマンドを実行できません。
KEOS50133-Eが出力された場合の対策方法を次に示します。
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メッセージログを参照してファイルの入出力に失敗した原因を調査し,エラーとなった原因を取り除きます。
次の内容を調査し,エラーとなった原因を取り除いてください。
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リポジトリルート以下で不当にアクセスしているプロセスが存在しないか
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アクセス権が適切に割り当てられているか
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ディスクがいっぱいになっていないか
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バックアップファイルから,環境を復旧します。
KEOS50133-Eのメッセージに出力されるバックアップの種別から,バックアップファイルの出力先ディレクトリを特定します。
バックアップファイルは,次のディレクトリに出力されます。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\spool\manager\backup\<種別>
なお,エラー発生時の状態に応じて復旧方法が異なります。エラー発生時の状態に応じた復旧方法を次の表に示します。
表7‒75 エラー発生時の状態に応じた復旧方法 項番
種別※1
バックアップファイル名
エラー発生時の状態
復旧方法
復旧後の状態
1
import
crt_mngenv.zip
バックアップ中
crt_mngenv.zipを削除します。
エラーが発生したコマンドの実行前
2
mngenv.zip
ファイルの入出力中
-
mngenv.zip※2を任意のディレクトリに移動し,mngenv.zipが格納されていたディレクトリを空にします。
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次のコマンドを実行します。
cscenvrestore -user <ユーザID> -pass <パスワード> -restorefile <1.で移動したファイル名>
エラーが発生したコマンドの実行前
3
del_mngenv.zip
ファイルの入出力後(バックアップファイルの削除中)
del_mngenv.zipを削除します。
エラーが発生したコマンドの完了後
4
repository
crt_rep.zip
バックアップ中
crt_rep.zipを削除します。
エラーが発生したコマンドの実行前
5
rep.zip
ファイルの入出力中
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次の2つのディレクトリ※3以下のファイルを削除して,ディレクトリを空にします。
<リポジトリルート>\hirep\configs\*
<リポジトリルート>\manager\*
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次のコマンドを実行します。
cd <リポジトリルート>
"<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\jdk\bin\jar" xvf "<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\spool\manager\backup\repository\rep.zip"
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rep.zipを削除して,rep.zipが格納されていた次のディレクトリを空にします。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\spool\manager\backup\repository\*
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cscreplsコマンドを実行して,正常に終了することを確認します。
エラーが発生したコマンドの実行前
6
del_rep.zip
ファイルの入出力後(バックアップファイルの削除中)
del_rep.zipを削除します。
エラーが発生したコマンドの完了後
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