6.2.1 実行履歴情報テーブルのバックアップを取得する
(1) HiRDBを使ったバックアップの取得
HiRDBのデータベース複写ユティリティ(pdcopy)を使用して,定期的に実行履歴情報テーブルのバックアップを取得できます。また,データベース回復ユティリティ(pdrstr)を使用してデータベースを回復できます。HiRDBのデータベース複写ユティリティ(pdcopy)を使用したデータベースのバックアップと回復について,次の図に示します。
HiRDBを使ってバックアップを取得する場合は,HiRDBのデータベース複写ユティリティ(pdcopy)の-Mオプションでバックアップ取得モードを選択します。HCSCサーバが稼働中か停止中かで,選択するモードが異なります。
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HCSCサーバ稼働中
更新可能モード(s)を選択します。
更新可能モードを選択すると,バックアップ取得中に,バックアップ対象RDエリアを参照および更新できます。
バックアップ取得時点には,バックアップ取得時点以降の任意の同期点へ回復できます。データベースを回復するには,バックアップおよびバックアップ取得直前のシンクポイントからのシステムログが必要です。
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HCSCサーバ停止中(メンテナンス中など)
参照可能モード(r),または参照・更新不可能モード(x)を選択します。
参照可能モードを選択すると,バックアップ取得中に,バックアップ対象RDエリアを参照だけできますが,更新はできません。
参照・更新不可能モードを選択すると,バックアップ取得中に,バックアップ対象RDエリアの参照も更新もできません。バックアップを取得する前に,対象RDエリアをHiRDBのpdhold -cコマンドで閉塞かつクローズ状態にする必要があります。
これらのモードで取得したバックアップを使用すれば,データベースをバックアップ取得時点に回復できます。また,システムログを使用すれば,バックアップ取得時点以降の任意の同期点に回復できます。
HiRDBのデータベース複写ユティリティ(pdcopy),データベース回復ユティリティ(pdrstr),およびバックアップ取得モードについては,マニュアル「HiRDB 解説」を参照してください。
(2) Oracleを使ったバックアップの取得
OracleのRecovery Manager(RMAN)機能を使用して,定期的に実行履歴情報テーブルのバックアップを取得できます。前回のバックアップからの差分をバックアップできます。詳細については,製品が提供するマニュアルを参照してください。