付録A.4 カスタム受付の定義
ここでは,カスタム受付の定義について説明します。
カスタム受付の定義の流れを次の図に示します。
次に,カスタム受付の定義の流れに合わせてそれぞれの内容を説明します。
(1) カスタム受付の追加
開発環境で作成したカスタム受付EARファイルをインポートします。
カスタム受付を新規に追加する手順を次に示します。
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ツリービューのサービス定義一覧で,カスタム受付を追加するサービス(ビジネスプロセス)を選択して,右クリックします。
サービス一覧のポップアップメニューが表示されます。
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ポップアップメニューから[ユーザ定義受付(呼出先固定)追加]を選択します。
受付種別選択ウィザードが表示されます。
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[受付種別]のドロップダウンリストから,[カスタム受付]を選択します。
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[次へ]ボタンをクリックします。
カスタム受付追加ウィザードが表示されます。
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[受付名]と[EARファイル]を指定します。
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受付名
カスタム受付の名称を1〜40バイトで指定します。
受付名は,ビジネスプロセス内で一意である必要があります。
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EARファイル
インポートするEARファイルを絶対パスで指定します。相対パスやUNC形式で指定しないでください。
[...]ボタンをクリックして表示されるダイアログからEARファイルを選択することもできます。
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[終了]ボタンをクリックします。
カスタム受付がビジネスプロセスに追加され,ユーザ定義受付定義画面が表示されます。
ユーザ定義受付定義画面の詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.2.5 ユーザ定義受付定義画面」を参照してください。
(2) カスタム受付の定義の確認
カスタム受付をインポートしたあとに,定義された内容を確認してください。カスタム受付の内容は,ユーザ定義受付定義画面で確認できます。ユーザ定義受付定義画面は,カスタム受付追加ウィザードでカスタム受付を追加したあとに表示されます。
ユーザ定義受付定義画面を任意のタイミングで表示したい場合は,次の手順で表示させてください。
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ツリービューのサービス定義一覧で,カスタム受付をダブルクリックします。
ユーザ定義受付定義画面が表示されます。
(3) カスタム受付の定義の編集
ユーザ定義受付定義画面で,受付名,受付ID,オペレーション名などインポート済みのカスタム受付の定義を編集します。
ユーザ定義受付定義画面を任意のタイミングで表示させる手順については,「(2) カスタム受付の定義の確認」を参照してください。また,ユーザ定義受付定義画面および入力できる値については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.2.5 ユーザ定義受付定義画面」を参照してください。
(4) カスタム受付の定義の保存
ユーザ定義受付定義画面で編集中のカスタム受付を編集途中や編集終了時に保存できます。カスタム受付の内容はリポジトリに保存されます。
ユーザ定義受付定義画面を閉じてカスタム受付の定義を終了する場合に,カスタム受付が保存されていないときは,リソース保管ダイアログが表示されます。リソース保管ダイアログでは,保存されていないカスタム受付の定義を保存できます。
カスタム受付を保存する方法を次に示します。
- 方法1
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Eclipseのメニューから,[ファイル]−[保管]を選択します。
- 方法2
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Eclipseのメニューから,[ファイル]−[すべて保管]を選択します。
- 方法3
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Eclipseのツールバーの,[保管]アイコンをクリックします。
- 方法4
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ユーザ定義受付定義画面で,[Ctrl]キー+[S]キーを押します。
なお,不正なデータが入力されている場合,カスタム受付を保存できないことがあります。その場合,表示されているメッセージに従って対処してください。
(5) リポジトリのエクスポート
定義したカスタム受付を含むリポジトリは,1つのZIPファイルにして,指定したディレクトリに保存することができます。
リポジトリをエクスポートする手順を次に示します。
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Eclipseのメニューから,[HCSC-Definer]−[定義情報管理]−[全定義情報エクスポート]を選択します。
[リポジトリエクスポート]ダイアログが表示されます。
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保存するディレクトリを指定し,保存するZIPファイルのファイル名を入力します。
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[保存]ボタンをクリックします。
指定したディレクトリにZIPファイルが保存されます。
保存先のディレクトリに同じファイル名称のファイルがある場合,上書きを確認するダイアログが表示されます。上書きしてよいときは,[はい]ボタンをクリックして保存します。