3.3.3 MDB(WS-R)アダプタを定義する
MDB(WS-R)アダプタの定義方法について説明します。MDB(WS-R)アダプタは,サービスアダプタ定義画面で定義できます。
- 〈この項の構成〉
(1) キュー情報およびメッセージ種別の取得
サービス部品がMDB(WS-R)の場合,サービス部品のキュー情報およびメッセージ種別を開発者から取得する必要があります。取得した情報は,サービスアダプタを定義するときに使用します。
取得する情報は次のとおりです。
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キュー名称
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宛先のアドレス(サービスアダプタとサービス部品との間でネットワーク通信をする場合)
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ベーシック認証のためのユーザ名およびパスワード(サービスアダプタとサービス部品との間でネットワーク通信をし,かつベーシック認証を使用する場合)
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メッセージ種別
(2) サービス部品の電文フォーマット
MDB(WS-R)の場合,サービス部品の電文フォーマットを作成して,設定する必要があります。
サービス部品の電文フォーマットの作成方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「4.3.4 サービス部品電文を作成する(MDB(WS-RまたはDBキュー)の場合)」を参照してください。
(3) データ変換
サービスリクエスタの電文の形式と,サービスアダプタが呼び出すサービス部品の電文の形式が異なる場合,データ変換が必要です。
データ変換を行う場合,サービスアダプタ定義画面で標準電文にサービスリクエスタから入力される電文を設定し,データ変換定義画面でデータ変換を定義します。
データ変換の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「7. データ変換の定義」を参照してください。
(4) 呼出しの設定
利用するサービス部品の呼出し方法を設定できます。リモート呼出しまたはローカル呼出しを選択できます。リモート呼出しを選択した場合,最大メッセージ数を設定します。また必要に応じて,ベーシック認証を設定します。
(5) 最大メッセージ数の設定
サービス部品の呼出し方法としてリモート呼出しを設定した場合,一度に処理できる電文の数を初期値から変更した数に設定できます。設定できる値は1〜65535です。
(6) ベーシック認証の設定
サービス部品の呼出し方法としてリモート呼出しを設定した場合で,MDB(WS-R)のメッセージ転送でユーザ認証を必要とするときは,ベーシック認証(ユーザ名およびパスワード)の設定が必要になります。
- 注意事項
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MDB(WS-R)アダプタでは,ベーシック認証のユーザ名またはパスワードは,16バイト以内の半角英数字で設定してください。
(7) サービスアダプタ定義画面での操作
MDB(WS-R)アダプタを定義する場合の手順を次に示します。
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サービスアダプタ定義画面を表示します。
サービスアダプタ定義画面の表示方法については,「3.3.1(4) サービスアダプタ定義画面の表示」を参照してください。
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サービス部品制御情報の[サービス名],[サービスID],および[最大インスタンス数]を必要に応じて編集します。
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サービス部品制御情報の[アドレス]を指定します。
[アドレス]には,「3.3.3(1) キュー情報およびメッセージ種別の取得」で取得したキュー名称を入力します。
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オペレーション情報に表示されている内容を確認します。
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サービス部品制御情報の[システム例外をフォルトに変換する]チェックボックスを必要に応じてチェックします。
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要求電文について次に示す操作をします。
- 標準電文のフォーマットを指定する場合
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手順7.〜9.を実施して,手順10.に進みます。
- 標準電文のフォーマットを指定しない場合
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手順10.に進みます。
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標準電文の[使う]チェックボックスをチェックします。
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標準電文の[参照]ボタンをクリックして,[電文フォーマット]に標準電文のフォーマットを指定します。
なお,外部のXMLスキーマを参照している電文フォーマットを設定する場合,必ずルートスキーマに当たるファイルを設定してください。ルートスキーマから参照される外部のXMLスキーマファイルは,自動的に取り込まれます。
指定できる電文フォーマットの形式については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「2.6.5 XMLスキーマの適用範囲」を参照してください。
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標準電文の[表示]ボタンをクリックします。
標準電文のフォーマットが表示されます。必要に応じて指定した標準電文のフォーマットを確認してください。
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サービス部品電文の[参照]ボタンをクリックして,[電文フォーマット]にサービス部品電文のフォーマットを指定します。
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サービス部品電文の[表示]ボタンをクリックします。
サービス部品電文のフォーマットが表示されます。必要に応じて指定したサービス部品電文のフォーマットを確認してください。
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次に示す操作をします。
- 標準電文の[使う]チェックボックスをチェックした場合
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手順13.〜15.を実施して,手順16.に進みます。
- 標準電文の[使う]チェックボックスをチェックしない場合
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手順16.に進みます。
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データ変換定義のファイル名を入力します。
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[編集]ボタンをクリックします。
データ変換定義画面が表示されます。
なお,初めて定義する場合は,[ルート要素選択]ダイアログが表示されます。
また,電文フォーマットを変更した場合は,電文フォーマットの変更を反映するかを確認するダイアログが表示されます。電文フォーマットを変更した場合の手順は,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「7.3.2 電文フォーマットを変更した場合の定義手順」を参照してください。
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標準電文とサービス部品電文の内容をマッピングします。
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サービスアダプタ定義(詳細)タブをクリックします。
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[JMSメッセージ種別]のドロップダウンリストから,JMSメッセージ種別を選択します。
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[呼出し設定]でサービス部品の呼出方法を選択します。
- [リモート呼出し]ラジオボタンを選択した場合
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手順19.に進みます。
- [ローカル呼出し]ラジオボタンを選択した場合
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手順27.に進みます。
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[最大メッセージ数]に,サービス部品が送信できる電文の数を指定します。
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[宛先URL]に「3.3.3(1) キュー情報およびメッセージ種別の取得」で取得した,宛先のアドレスを入力します。
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サービス部品がユーザ認証を必要とするかどうかで,次に示す操作をします。
- ユーザ認証が必要な場合
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手順22.〜24.を実施して,手順25.に進みます。
- ユーザ認証が不要な場合
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手順25.に進みます。
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ベーシック認証の[使う]チェックボックスをチェックします。
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ユーザ名およびパスワードの欄に,ベーシック認証のために必要なユーザ名およびパスワードを入力します。
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パスワード(確認)欄に,パスワードの欄で入力したパスワードと同じパスワードを入力します。
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転送キュー作成先RDエリア名を必要に応じて入力します。
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[順序保証]チェックボックスを必要に応じてチェックします。
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定義内容を確認して,Eclipseのメニューから[ファイル]−[保管]を選択し,定義内容を保存します。