13.3.1 出現回数の制御
JSON形式データの特定オブジェクトの出現が動的に変更される場合,そのJSON形式データに対応するXMLスキーマでは,特定オブジェクトに該当するXML要素の最小出現回数(minOccurs属性)を0にする必要があります。最小出現回数を0にしないと,マッピング定義の変換先スキーマとして使用したときにマッピングが必要になり,オブジェクトがない状態を表現できません。
特定のオブジェクトの有無が動的に変更される場合,次の2つのJSON形式データのファイルを利用してXMLスキーマを生成します。これによって,特定のオブジェクトに対応するXML要素の最小出現回数を0にできます。
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出現が可変となるオブジェクトがすべて出現しているJSON形式データ
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出現が可変となるオブジェクトがすべて出現していないJSON形式データ
図13‒2 オブジェクトの出現回数を制御したXMLスキーマの生成
同様に,配列内の値がまったく存在しない(空の配列)データの可能性がある場合,次に示すJSON形式データのファイルを利用してXMLスキーマを生成します。これによって,配列内の値に対応するXML要素の最小出現回数を0にできます。
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配列内の値が存在するJSON形式データ
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配列内の値がまったく存在しないJSON形式データ
図13‒3 配列要素の出現回数を制御したXMLスキーマの生成