12.2.2 JSON-XML変換APIの障害対策
JSON-XML変換APIで障害が発生した場合の通知方針および対策方法について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 障害の通知
JSON-XML変換APIで障害が発生した場合,メッセージログにエラーメッセージを出力します。また,DataConvertExceptionクラスをスローしてJSON-XML変換APIの呼び出し元へ通知します。このオブジェクトには,障害発生原因となった例外から取得したメッセージが含まれます。
JSON-XML変換APIで出力するログおよびトレースについて説明します。
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メッセージログ
JSON-XML変換APIの実行時に発生した障害のエラー情報をメッセージログへ出力します。
メッセージログの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「7.4.1 メッセージログ」を参照してください。
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スタックトレース
JSON-XML変換APIはスタックトレースを出力しません。次に示す出力処理はユーザ作成のJ2EEアプリケーションに実装してください。
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スタックトレースの出力処理(例外発生時にスローされるDataConvertExceptionクラスのオブジェクトを参照して実装)
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変換に使用したデータの出力処理
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性能解析トレース
JSON-XML変換APIは,性能解析トレースを出力しません。
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電文トレース
JSON-XML変換APIは,電文トレースを出力しません。
JSON-XML変換APIで処理するデータの出力が必要な場合は,必要に応じてJSON形式のデータ,XML形式のデータを出力する処理を実装してください。
(2) 障害発生時の対策
障害発生時の対策方法を次に示します。メッセージの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム メッセージ」の「2.1 KDEC00001〜KDEC19999のメッセージ」を参照してください。
(a) JSON-XML変換API変換定義の内容が原因のエラーが発生した場合
JSON-XML変換API変換定義の内容が不正な場合は,JsonXmlConverterFactoryクラスのnewJsonXmlConverterメソッド発行時にメッセージログへエラーメッセージ(KDEC11201-E)が出力され,JsonXmlConverterクラスのインスタンスの生成が失敗します。
このエラーが発生した場合は,定義内容を修正して処理を再実行してください。
(b) データの変換に失敗した場合
変換時に指定したデータが不正な場合は,JsonXmlConverterクラスの変換メソッド発行時に,メッセージログへエラーメッセージ(KDEC11202-E)が出力され,変換処理が失敗します。
このエラーが発生した場合は,指定したデータを修正して処理を再実行してください。