11.1 JSON-XML変換で扱うJSONと標準仕様のJSONとの差異
JSON-XML変換で扱うJSONの仕様は,RFC8259に準拠します。ただし,一部の仕様でRFC8259と異なる点があります。詳細を次に示します。
-
単純型(オブジェクト型,配列以外)だけで構成されるデータは,JSONデータとして扱わない。
RFC8259の仕様では,単純型(オブジェクト型,配列以外)だけのJSONデータが許容されていますが,JSON-XML変換機能では対応していません。単純型のデータが入力された場合エラーとなります。
単純型として扱われる記述例を次に示します。
string ("Hello world!") number (42) boolean (true)
-
ws(空白)とみなす文字が異なる。
-
使用できるエスケープシーケンスが異なる。
RFC8259で定義されているエスケープシーケンスのうち,バックスペース(\b),および改ページ(\f)は使用できません。
使用できるエスケープシーケンスを次に示します。
エスケープシーケンス
意味
\"
ダブルクォーテーション(")
\\
バックスラッシュ
\/
スラッシュ
\n
ラインフィード(改行)
\r
キャリッジリターン(行頭復帰)
\t
タブ
\uXXXX(4桁の16進数)
Unicode文字