7.6.7 連携パスを設定して各要素のくり返し処理を連動させる
くり返しに依存しない要素をくり返しに依存する要素に連動させて変換する場合,くり返しファンクションに連携パスを設定する必要があります。
ここでは,くり返しファンクションに連携パスを設定する方法,連携パスの表示,連携パスを使用した変換例を説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 連携パスの設定
くり返しファンクションに連携パスを設定することで,変換元の各要素のくり返し処理を連動できます。
なお,くり返し連携の対象となるのは,次の条件に当てはまる場合です。
-
マッピング線の変換先ノードが,該当するくり返しファンクションに依存している。
-
マッピング線の変換元ノードのパスに,くり返しファンクションに指定した連携パスが含まれている。
- 注意事項
-
次の場合に当てはまるパスは,連携パスに追加できません。指定するとエラーメッセージが表示されます。
-
同じくり返しファンクションの基準パスの祖先ノードまたは子孫ノードであるパスを指定した場合
-
同じくり返しファンクションの連携パスの祖先ノードまたは子孫ノードを複数指定した場合
また,次の1〜3の条件がすべて重なる連携パスは追加できません。指定すると検証時にエラーとなります。
-
複数の繰り返しファンクションを使用し,多重ループとなっている。
-
1.の繰り返しファンクションが兄弟の要素を基準としている。
-
内側の繰り返しファンクションから外側の繰り返しファンクションの基準パスを連携パスに指定している。
-
連携パスは,次の手順で設定します。
-
次のどちらかの方法で[くり返し]ダイアログを表示させます。
-
くり返しファンクションを右クリックして,[設定]を選択します。
-
くり返しファンクションをダブルクリックします。
[くり返し]ダイアログの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.6.7 くり返し設定ダイアログ」を参照してください。
-
-
[連携パス]の[ノード追加]ボタンをクリックします。
[ノード選択ダイアログ]が表示されます。
-
連携する要素を選択し,[OK]ボタンをクリックします。
選択した要素のパスが[連携パス]に表示されます。複数の連携パスを指定する場合は,手順2.〜3.を繰り返してください。
-
[くり返し]ダイアログの[OK]ボタンをクリックします。
連携パスが設定されます。
(2) 連携パスの表示
設定した連携パスは,マッピングビューアおよびプロパティービューに表示されます。
マッピングビューアでは,連携パスからくり返しファンクションに対して,マッピング線(くり返し連携線)が表示されます。マッピング線の色は,くり返し対応線と同じです。マッピング線の色を変更する方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.13.5 マッピング線の色を変更する」を参照してください。
また,くり返し連携線をマッピングビューア上で削除し,マッピング(連携)を取り消すことができます。マッピングを取り消す方法については,「7.4.5 マッピングを取り消す」を参照してください。
くり返し連携線の表示例を次の図に示します。
(3) 連携パスを使用した変換例
連携パスを使用したくり返しファンクションの変換例を次に示します。
-
くり返しファンクションと連携している値をマッピングする場合
図7‒40 連携パスを使用した変換例1 -
くり返しファンクションと連携していない値をマッピングする場合
図7‒41 連携パスを使用した変換例2 -
複数のくり返しファンクションと連携している値を参照する場合
図7‒42 連携パスを使用した変換例3