2.2.2 使用するSOAPモード
サービスプラットフォームでシステムを開発する前に,使用するSOAPモードを選択します。
ここでは,SOAPモードの種類と各モードのサポート範囲について説明します。
- 注意事項
-
Service Architect 09-71からSOAPモードのデフォルトがSOAP1.1/1.2併用モードに変更になりました。
- 〈この項の構成〉
(1) SOAPモードの種類
SOAPモードの種類と,対応するWebサービス標準仕様および実行環境を示します。
-
SOAP1.1に対応したシステムを開発する場合に選択します。SOAP1.1モードはWS-I Basic Profile1.0aに対応しています。
SOAP1.1モードでは,SOAPメッセージの送受信にSOAP通信基盤を使用します。なお,SOAP1.1モードは,J2EEサーバの互換モードが推奨モードの場合は使用できません。
-
SOAP1.1またはSOAP1.2に対応したシステムを開発する場合に選択します。SOAP1.1/1.2併用モードはWS-I Basic Profile1.1に対応しています。
SOAP1.1/1.2併用モードではWS-I Attachments Profile -Version 1.0で規定されたwsi:swaRef形式の添付ファイルに対応しています。
SOAP1.1/1.2併用モードでは,SOAPメッセージの送受信にJAX-WSエンジンを使用します。
(2) SOAPモードのサポート範囲
受付,サービスアダプタ,およびビジネスプロセスの機能とSOAPモードの対応を次の表に示します。
分類 |
機能名 |
SOAPモード |
|
---|---|---|---|
1.1 |
1.1/1.2併用 |
||
受付 |
標準受付(Webサービス(SOAP1.1)) |
○ |
○ |
標準受付(Webサービス(SOAP1.2)) |
× |
○ |
|
標準受付(SessionBean) |
○ |
○ |
|
標準受付(MDB(WS-R)) |
○ |
× |
|
標準受付(MDB(DBキュー)) |
○ |
○ |
|
ユーザ定義受付 |
○ |
○ |
|
サービスアダプタ |
SOAPアダプタ |
○ |
○ |
SessionBeanアダプタ |
○ |
× |
|
MDB(WS-R)アダプタ |
○ |
× |
|
MDB(DBキュー)アダプタ |
○ |
○ |
|
DBアダプタ |
○ |
○ |
|
TP1アダプタ |
○ |
○ |
|
ファイルアダプタ |
○ |
○ |
|
Object Accessアダプタ |
○ |
○ |
|
Message Queueアダプタ |
○ |
○ |
|
FTPアダプタ |
○ |
○ |
|
ファイル操作アダプタ |
○ |
○ |
|
メールアダプタ |
○ |
○ |
|
HTTPアダプタ |
× |
○ |
|
コマンドアダプタ |
○ |
○ |
|
SFTPアダプタ |
○ |
○ |
|
汎用カスタムアダプタ |
○ |
○ |
|
ビジネスプロセス |
ビジネスプロセス |
○ |
○ |
WSDL定義のスタイルとSOAPモードの対応を次の表に示します。
SOAPのバージョン |
WSDL定義のスタイル |
SOAPモード |
|
---|---|---|---|
1.1 |
1.1/1.2併用 |
||
SOAP1.1 |
rpc/literal |
○ |
× |
document/literal |
○ |
○ |
|
SOAP1.2 |
rpc/literal |
× |
× |
document/literal |
× |
○ |
なお,SOAPモードとWebサービスを利用したサービス部品との関係については,「2.6.1 Webサービスを利用したサービス部品の適用範囲」を参照してください。