8.11 FTP受付およびFTPアダプタの実行環境に依存する設定の定義
FTP受付およびFTPアダプタでは,実行環境に依存する設定を次の方法で定義できます。実行環境に依存する設定とは,接続先FTPサーバのIPアドレスやチューニングパラメタなどのことです。
-
共通定義ファイルによる定義(FTPアダプタ実行環境共通プロパティファイル)
要求電文および個別定義ファイルによる設定がない場合に有効になる定義です。設定値はHCSCコンポーネントの起動時に有効になります。
次の場合に使用します。
-
すべてのFTP受付またはFTPアダプタで設定を合わせたい場合
-
多くのFTP受付またはFTPアダプタで同じ値を設定する場合で,かつ運用時に管理する定義ファイルの数を削減したい場合
FTPアダプタで定義ファイルの数を削減するためには,要求電文による定義で接続先FTPサーバに依存するパラメタを設定する必要があります。
-
-
個別定義ファイルによる定義(FTPアダプタ実行環境プロパティファイル)
要求電文による設定がない場合に有効になる定義です。設定値はHCSCコンポーネントの起動時に有効になります。
次の場合に使用します。
-
それぞれのFTP受付またはFTPアダプタに異なる値を設定したい場合で,かつHCSCコンポーネントの再起動だけで設定値を変更したい場合
-
-
要求電文による定義
すべての定義方法の中で最も優先度の高い定義です。設定値は1つのリクエスト処理でだけ有効になります。
次の場合に使用します。
-
リクエストごとに異なる値を設定したい場合
-
それぞれのFTPアダプタで異なる値を設定したい場合で,かつ運用時に管理する定義ファイルの数を削減したい場合
ビジネスプロセスで固定値を設定した場合,設定を変更するためには開発環境でビジネスプロセスを変更する必要があります。
-