8.9.3 FTP連携を利用するときの注意
FTP連携の機能を利用するときの注意について説明します。
(1) ほかの機能と組み合わせて利用できる範囲
FTP連携で利用する機能とほかの既存機能を組み合わせて利用できる範囲を次の表に示します。
アダプタなど |
標準受付(同期/非同期) |
SOAP受付 |
TP1/RPC受付 |
FTP受付 |
---|---|---|---|---|
SOAPアダプタ |
○ |
○ |
○ |
△ |
SessionBeanアダプタ |
○ |
○ |
○ |
△ |
MDB(WS-R)アダプタ |
○ |
○ |
○ |
△ |
MDB(DBキュー)アダプタ |
○ |
○ |
○ |
△ |
DBアダプタ |
○ |
○ |
○ |
△ |
TP1アダプタ |
○ |
○ |
○ |
△ |
ファイルアダプタ |
○ |
○ |
○ |
△ |
Object Accessアダプタ |
○ |
○ |
○ |
△ |
Message Queueアダプタ |
○ |
○ |
○ |
△ |
FTPアダプタ |
△ |
△ |
△ |
○ |
ファイル操作アダプタ |
△ |
△ |
△ |
○ |
メールアダプタ |
○ |
○ |
○ |
○ |
データ変換 |
○ |
○ |
○ |
○ |
Java呼出アクティビティ |
○ |
○ |
○ |
○ |
(2) ビジネスプロセスの作成に関する注意
-
ビジネスプロセスはファイル転送の経路ごとに作成する必要があります。
-
ビジネスプロセスはFTP受付に応答を返すように作成する必要があります。
-
1回のビジネスプロセスの処理で,複数ファイルを処理することはできません。
-
FTP連携ではBPELの並行処理(FLOW)を使用できません。
(3) サーバの運用でFTPを利用する場合の注意
サービスプラットフォームのサーバ自体の運用および保守でFTPを使用する場合,別途FTPサーバを構築する必要があります。この場合,両方のFTPサーバのポート番号またはIPアドレスは一意になるように設計してください。
(4) FTPコマンド実行時の注意
FTPクライアントに対して,Linux付属のftpコマンドを使用してファイル転送要求を行った場合,FTPインバウンドアダプタのメッセージログに次の2種類のメッセージが出力されます。
-
未サポートのFTPプロトコルのコマンドである,SYSTコマンドを受信したことを示すメッセージ(KDEC07531-E)
-
エラー応答をクライアントへ返したことを示すメッセージ(KDEC07542-E)
また,FTPクライアントに「502 Command SYST not implemented.」のレスポンスが返りますが,ファイル転送要求に影響はありません。