8.7.12 ファイル書き込みオペレーション
ここでは,ファイル書き込みオペレーションでサポートする機能やファイル形式について説明します。
(1) ファイル書き込みオペレーションの機能概要
ファイル書き込みオペレーションは,他サービスから取得したデータを,作業フォルダ(または共通フォルダ)に書き込みます。
ファイル書き込みオペレーションの処理の概要について,次の図に示します。
(2) 要求電文のヘッダを省略した場合の動作
要求電文のヘッダを省略した場合,ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイルの指定に従って,ファイルを出力します。ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイルには,共通フォルダだけ指定できます。
プロパティのキー名称 |
説明 |
---|---|
write.output-folder-name |
output-folder-nameタグの値の代わりとなります。作業フォルダには出力できないため,common属性の設定は指定できません。 |
write.output-file-name |
output-file-nameタグの値の代わりとなります。 |
write.output-mode |
output-modeの値の代わりとなります。省略時はnewを仮定します。 |
write.output-file-validation |
output-file-validationタグの値の代わりとなります。省略時はOFFを仮定します。 |
ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイルの詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「6.8.8 ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
なお,ヘッダが指定されている場合は,ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイルの指定は参照されません。
ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイルを参照した場合,次のどれかのときはエラーメッセージ(KDEC80161-E)が出力されます。
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ファイル操作アダプタ実行環境プロパティファイルがないとき
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参照した実行環境プロパティにwrite.output-folder-nameまたはwrite.output-file-nameのどちらかがないとき
(3) ファイル書き込みオペレーションの注意事項
ファイル書き込みオペレーションの注意事項を次に示します。
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出力データが0バイトの場合,0バイトのファイルが出力されます。
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出力モード(output-modeタグ)がnewの場合,書き込み処理中にエラーが発生すると,エラーが発生する直前までのデータが書き込まれます。エラーが発生するタイミングによっては,空ファイルが作成されることがあります。
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出力モード(output-modeタグ)がappendの場合,書き込み処理中にエラーが発生すると,エラーが発生する直前までのデータが書き込まれます。ファイルが新規に作成されたときは,エラーが発生するタイミングによっては,空ファイルが作成されることがあります。