2.2 サンプルプログラムのシステム構成
サンプルプログラムのシステム構成について説明します。
- サンプルプログラム名:商品手配サンプルプログラム
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ビジネスプロセスからサービスアダプタを介して商品の在庫を引き当てたり,配送を手配したりするサービス部品を呼び出すサンプルプログラムです。このサンプルプログラムでは,実際の業務に近い内容での定義を習得することを目的にしています。
商品手配サンプルプログラムのシステム構成を次の図に示します。
図2‒2 商品手配サンプルプログラムのシステム構成
サンプルプログラムの構成要素が,それぞれどのような役割を果たしているのかを説明します。
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ビジネスプロセスを呼び出すユーザ定義受付に対してサービスを呼び出す要求(要求電文)を送ります。このサンプルプログラムのサービスリクエスタは,JSP(JavaServer Pages)でWebページを生成し,SOAPプロトコルによって通信を行います。
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サービスリクエスタからのサービス部品の要求電文を受け付け,ビジネスプロセスを呼び出すための機能(インターフェース)です。ユーザが任意のインターフェースを定義できます。このサンプルプログラムはユーザ定義受付のSOAP受付を使用します。
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ビジネスプロセスは,複数のサービスの処理順序や処理条件などを定義し,一連の業務の流れとして定義したものです。このサンプルプログラムでは,サービス部品ごとに異なる電文フォーマットを変換したり,サービス部品からの応答によって処理を分岐したりしています。
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サービスアダプタは,ビジネスプロセスからの要求を受け付けて,サービス部品を呼び出すためのものです。このサンプルプログラムはSOAPプロトコルで通信を行うため,SOAPアダプタを使用します。
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サービスアダプタから呼び出されるWebサービスです。SOAPプロトコルによって通信を行います。
注意事項
一般的なシステムの場合,サービスリクエスタ,サービス部品をデプロイ・実行するサーバとサービスプラットフォームのJ2EEサーバは異なる必要があります。
今回のサンプルプログラムでは便宜上,サービスリクエスタとサービス部品をサービスプラットフォームと同じJ2EEサーバ上でデプロイ・実行します。