31.2 CORBA::MarshalOutBuffer
class CORBA::MarshalOutBuffer : public VISostream
このクラスは,バッファからのIDL型を書き込めるようにするストリームバッファを表し,実装するインタセプタメソッドによって使用されます。インタセプタインタフェースの詳細については,「27. ポータブルインタセプタインタフェースとクラス(C++)」を参照してください。
このクラスは,オペレーション要求に対応するデータをマーシャリングするために,クライアント側で使用します。サーバ側では,応答メッセージに対応するデータをマーシャリングするために使用します。このクラスは,バッファへさまざまな型のデータを追加したり,バッファに書き込まれたデータを取り出したりするメソッドを数多く提供しています。
このクラスは,CORBA::MarshalOutBufferポインタをテストおよび操作する静的メソッドを提供します。また,包含オブジェクトを自動的に管理するオブジェクトラッパーを提供する,CORBA::MarshalOutBuffer_varクラスも提供します。
クラスの説明で使用する用語について次に記載します。
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開始オフセットとは,確保されたバッファの先頭アドレスからマーシャルバッファが管理する領域が始まるアドレスまでのバイト数を示す値です。
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シークポジションとは,バッファ内の現在の操作位置です。