12.1 概要
QoS(Quality of Service)APIのBorland Enterprise Server VisiBrokerでのインプリメンテーションについて説明します。QoS APIによって,ポリシーを使用して,ユーザのクライアントアプリケーションとサーバとの間のコネクションを定義したり管理したりできます。ポリシーの作成方法については,「4.9 PortableServer.POA」を参照してください。
QoSは,VisiBroker ORBレベルのポリシー,スレッドレベルのポリシー,およびオブジェクトレベルのポリシーを管理するために,それぞれ次のクラスを提供しています。
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VisiBroker ORBレベルのポリシーは,ローカルのPolicyManagerが取り扱います。PolicyManagerによって,ポリシーを設定したり,現在のポリシーのオーバーライドを参照できます。システムデフォルトをオーバーライドするVisiBroker ORBレベルでのポリシーです。
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スレッドレベルのポリシーは,PolicyCurrentによって設定します。PolicyCurrentは,スレッドレベルでのポリシーのオーバーライドを参照したり設定したりするための各種オペレーションを格納しています。システムデフォルトとVisiBroker ORBレベルで設定した値をオーバーライドするスレッドレベルでのポリシーです。
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オブジェクトレベルのポリシーは,継承元ObjectインタフェースのQoSオペレーションにアクセスすることによって適用できます。システムデフォルト,VisiBroker ORBレベル,およびスレッドレベルで設定した値をオーバーライドするオブジェクトレベルでのポリシーです。