1.6.2 説明
分散オブジェクトを使用するために利用したいJavaバイトコードがある場合やIDLを記述したくない場合に,java2iiopを使用してください。このコマンドを使用すると,必要なコンテナクラス,クライアントスタブ,およびサーバスケルトンをJavaバイトコードから生成できます。
java2idlを実行する際にシステムプロパティfile.encodingを指定しないでください。システムプロパティfile.encodingを指定して文字エンコーディングを変更した場合の動作は保証しません。
生成したスタブ・スケルトンをコンパイルする際には,vbjcコマンド,またはjavacコマンドの引数に"-source 1.4"を指定してください。"-source 1.4"を指定しないでコンパイルすると,JDK5.0からのコンパイル時の型チェックの強化によって,次の警告が表示されます。
「注: 入力ファイルの操作のうち、未チェックまたは安全ではないものがあります。 注: 詳細については、-Xlint:uncheckedオプションを指定して再コンパイルしてください。」
- 注
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java2iiopコンパイラは,CORBAインタフェース上のオーバーロードメソッドをサポートしません。
パッケージ名と同一名称のインタフェースを定義しないでください。java2iiopでのコンパイル時にコンパイルエラーになります。
- キーワード
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キーワードは,次のオプションと処理対象のJavaバイトコードファイルの両方を含みます。
- オプション
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-D, define foo[=bar]
fooに指定したプリプロセサマクロを定義します。barで値を指定することもできます。
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-I, -include <dir>
インクルードファイルのディレクトリを絶対パスまたは相対パスで指定します。インクルードファイルを検索するときに指定します。
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-H, -list_includes
インクルードファイルのパスを標準出力に出力します。
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-[no_]idl_strict
IDLソースに対して厳密にOMG標準規格を適用することを指定します。デフォルトはoffです。
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-[no_]builtin <TypeCode|Principal>
TypeCodeまたはPrincipalという固有の型を生成します。
引数にTypeCodeまたは,Principalのどちらかを指定してください。
デフォルトはonです。
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-[no_]warn_unrecognized_pragmas
#pragmaが認識されない場合に警告を表示します。デフォルトはonです。
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-[no_]back_compat_mapping
VisiBroker 3.x互換のマッピングを使用することを指定します。
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-import <IDL file name>
IDL定義を追加してロードします。
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-[no_]comments
コード中のコメントの生成を抑止します。デフォルトはonです。
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-[no_]examples
_exampleクラスの生成を抑止します。デフォルトはoffです。
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-gen_included_files
インクルードファイルのコードを生成します。デフォルトはoffです。
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-list_files
コード生成時に書き込まれたファイルの一覧を表示します。デフォルトはoffです。
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-[no_]obj_wrapper
オブジェクトラッパーのサポートを生成します。デフォルトはoffです。
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-root_dir <path>
生成したファイルを格納するディレクトリを指定します。
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-[no_]servant
サーバント(サーバ側)コードを生成します。デフォルトはonです。
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-[no_]tie
_tieクラスを生成します。デフォルトはonです。
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-[no_]bind
生成したHelperクラスにbind( )メソッドを生成するのを抑止します。デフォルトはoffです。
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-[no_]compile
Javaファイルを自動的に生成します。onに設定すると,Javaファイルを自動的に生成してコンパイルします。デフォルトはoffです。
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-compiler
Javaコンパイラを使用することを指定します。このオプションは-compileオプションを設定しないと無視されます。
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-compilerflags
JavaコンパイラフラグをJavaコンパイラに渡すことを指定します。このオプションは-compileオプションを設定しないと無視されます。
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-dynamic_marshal
マーシャリングにDSIモデルまたはDIIモデルを使用することを指定します。デフォルトはoffです。
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-idl2package <IDL name> <pkg>
指定したIDLコンテナ型のデフォルトパッケージをオーバーライドします。
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-[no_]invoke_handler
EJBの呼び出しハンドラクラスを生成します。デフォルトはoffです。
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-[no_]narrow_compliance
ナロウイングに従ったコードを生成します。デフォルトはonです。
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-package <pkg>
生成したコードのルートパッケージを指定します。
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-stream_marshal
マーシャリングにストリームモデルを使用することを指定します。デフォルトはonです。
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-strict
OMGの規格に厳密に従ってコード生成することを指定します。デフォルトはoffです。
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-version
Borland Enterprise Server VisiBrokerのバージョン番号を表示します。
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-map_keyword <kwd> <replacement>
使用しないキーワードとそれに置き換わる文字列を指定します。
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-sealed <pkg> <dest_pkg>
指定したパッケージ<pkg>に関連するコードを,<dest_pkg>配下に出力します。
<dest_pkg>ディレクトリがない場合は,カレントディレクトリに出力します。
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-[no_]copy_local_values
CORBAメソッドに同じプロセス内で呼び出しがあった場合に,値をコピーします。デフォルトはoffです。
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-[no_]preprocess_only
プリプロセシングしたあとで,入力ファイルをパーシングしないようにします。デフォルトはoffです。
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-[no_]idlentity_array_mapping
IDLEntityの配列をboxedRMI型でのboxedIDLにマッピングします。
デフォルトはoffです。
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-h, -help, -usage, -?
ヘルプ情報を出力します。
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このほか,java2iiopのオプションとして,vbjのオプションを使用できます。vbjのオプションについては,「1.7 vbj」を参照してください。