11.6 リターン値を持たないonewayメソッドの指定
IDLでは,リターン値を持たないoneway(一方向)メソッドと呼ばれるオペレーションを指定できます。このオペレーションには入力パラメタしかありません。onewayメソッドが呼び出されると,リクエストはサーバに送信されますが,このリクエストが実際に受信されたことを示すオブジェクトインプリメンテーションからの応答はありません。Borland Enterprise Server VisiBrokerはTCP/IPを使用してクライアントをサーバに接続します。これによってすべてのパケットの配信が保証され,サーバが使用可能であるかぎり,クライアントはリクエストがサーバに届いたことを確信できます。それでもクライアントには,リクエストが実際にオブジェクトインプリメンテーション自体によって処理されたことを知る方法はありません。
- 注
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一方向オペレーションは,例外またはリターン値を発生させることはできません。
- IDLサンプル11-3 一方向オペレーションの定義
interface oneway_example { oneway void set_value(in long val); };