2.1.2 エラーログ(概要)
ここでは,エラーログの概要について説明します。
エラーログでは,Java ORBの処理の中で,システム例外が発生した場合に,例外が発生することになった直接要因と,発生個所を特定できる情報を取得しています。また,それ以外に運用面で重要と思われる個所で情報を取得しています。エラーログは無条件に出力されます。
取得できるシステム例外を次に示します。
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COMM_FAILURE
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DATA_CONVERSION
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INTERNAL
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NO_IMPLEMENT
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NO_RESOURCES
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NO_RESPONSE
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OBJECT_NOT_EXIST
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TIMEOUT
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UNKNOWN
エラーログから,例外や発生事象の詳細要因を把握することができ,問題点を絞り込むことができます。ただし,TPBrokerでは正常に動作している場合でもさまざまな例外が発生しているため,エラーログに例外の発生情報が出力されていても,必ずしも障害が起きているとは限りません。
エラーログはTPBrokerの保守用の資料であり,プロセスハングやプロセスダウン時に有効です 。
エラーログの動作は,定義ファイルを作成し,その定義ファイルに定義句を指定することによって変更できます。定義ファイルがない場合には,デフォルトの設定で動作します。定義ファイルは,環境変数VBROKER_ADMに指定されたディレクトリに"HVIORB_DEF"の名称で作成してください。