6.8.1 UAPログの出力方式
UAPログの出力方式には,システムログへの出力,共通ログファイルへの出力,および両者への一括出力があります。次のメッセージが出力されます。
- KFCB5nnnn-X
-
- (凡例)
-
5nnnn:50000〜59999の値
X:エラーレベル
(1) システムログへの出力
UNIXのsyslogにメッセージを出力します。システムログへの出力に失敗した場合は,例外を返します。
(2) 共通ログファイルへの出力
指定したディレクトリに二つの共通ログファイルを作成し,そのファイルへメッセージを出力します。共通ログファイルの名称は,「tpadm1.log」および「tpadm2.log」です。共通ログファイルを作成するディレクトリは,任意に指定できます。また,異なるディレクトリを指定することで,複数の共通ログファイルを使用できます。
共通ログファイルのサイズは,デフォルトで1ファイル当たり512キロバイトです。1ファイル当たりのサイズは変更できます。
共通ログファイルは通常のテキストファイルであるため,システムダウン時,およびOSダウン時には内容は保証されません。また,ファイルへの出力に失敗した場合は,例外を返します。
共通ログファイルはテキストファイルであるため,内容を編集するためのコマンドは提供しません。
(3) システムログおよび共通ログファイルへの一括出力
アプリケーションプログラムからの一度のログ出力で,同じ内容をシステムログと共通ログファイルに出力します。(1),(2)で説明した両方の特徴を持ちます。システムログ,共通ログの順に出力します。システムログへの出力に失敗した場合でも,共通ログへの出力は行います。どちらかの出力処理でエラーが発生した場合は,例外を返します。例外の情報によって,どちらの出力に失敗したかを判断できます。