1.2 XML Security - Coreとは
XML Security - Core※は,XML署名データを生成または検証したり,データを暗号化または復号化したりするための製品です。この節では,XML Security - Coreが必要とされる背景を説明します。
インターネットが普及し,企業間での電子商取引が日常的に行われるようになった現在,データの完全性を保証するXML署名やデータの秘匿性を保証するXML暗号の需要が高まっています。
XML署名は,電子署名の一種です。XML署名をデータに付与しておくことで,XMLデータに対する改ざんを防止し,データの完全性を保証できます。また,XML署名を使用すると,身分を偽ってデータをやり取りする成り済ましも防止できます。さらに,カード番号など第三者に知られたくないデータをやり取りする場合は,データの秘匿性を保証する必要があります。XML Security - Coreは,XML暗号によってデータを暗号化し,データの秘匿性を保証できます。
- 注※
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アプリケーションサーバが提供するXML署名・暗号処理機能のことです。このマニュアルでは,XML署名・暗号処理機能のことをXML Security - Coreと表記しています。