10.6.8 送受信データのサイズチェックオプション
クライアントとサーバとの間で送受信されるSOAPEnvelopeのサイズ,添付データのサイズ,および添付データの個数をチェックするためのオプションです。
- 〈この項の構成〉
(1) チェックする項目
チェックする項目を次に示します。これらの項目は送信時,および受信時の場合も同様にチェックしてください。
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送受信時のSOAPEnvelopeのバイト数(自動的に付加されるXML宣言を含む)
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送受信時の添付データの個数
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送受信時の添付データのバイト数
(2) チェック動作について
チェックする動作について次に示します。
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クライアント側
実行時のサイズチェックが不正になった場合,送信時,および受信時には下記の例外を通知します。
表10‒4 実行時のサイズチェックが不正になった場合に通知する例外 モード
通知メソッド
通知する例外
SAAJ
javax.xml.soap.SOAPConnection#call
javax.xml.soap.SOAPException
RPC
サービス呼び出しメソッド
java.rmi.RemoteException
(実際は上記を継承するC4Fault)
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サーバ側
実行時のサイズチェックが不正になった場合,送信時,および受信時にはSOAPエンジンによってFaultメッセージを作成し,クライアント側へ送信します。サイズチェックは,SOAPエンジンの内部処理として実施されるため,サーバ側UPには例外などで通知されないことに注意してください。
(3) Faultメッセージ
サイズチェックに関係するFaultcodeを次に示します。SAAJではFaultメッセージに含まれ,RPCではC4Faultから取得できます。
{http://c4web.cosminexus.com}[Client | Server].SOAPMessageNotPredicted