1.4.3 UDDIの概要
UDDIはWebサービスに関する情報を公開したり,検索したりするためのAPI,およびその情報を格納するUDDIレジストリを規定しています。SOAPアプリケーションの情報もUDDIで公開したり,検索したりできます。
次に,UDDIのデータ構造,UDDIのAPI,およびUDDIレジストリについて説明します。
- UDDIのデータ構造
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UDDI Version 2.0では五つのデータ構造に関して規定されています。
- businessEntity
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サービスを公開,管理する主体を記述します。複数のbusinessServiceを含みます。
- businessService
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サービス仕様やサービス内容を記述します。複数のbindingTemplateを含みます。
- bindingTemplate
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サービスに接続するための情報(エンドポイント)やサービスの構成に関する技術情報を記述します。bindingTemplateはtModelの参照情報だけを含みます。
- tModel
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サービスの技術仕様や分類に関する情報を記述します。
- publisherAssertion
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二つのbusinessEntityの関係を記述します。
五つのデータ構造の関係を次の図に示します。
図1‒5 UDDIのデータ構造の関係(例) - UDDIのAPI
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UDDI Version 2.0では,照会APIと発行APIに関して規定されています。
- UDDIレジストリ
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UDDIレジストリは,UDDIのデータ構造を格納管理するためのデータベースであり,UDDIのAPIを受け付けて処理する機能を持っています。UDDIレジストリは,パブリックとプライベートに分類されます。パブリックUDDIレジストリは,インターネット上に配置され,全世界で同じUDDIデータ構造を共有します。プライベートUDDIレジストリは,企業や組織といった限られた範囲で運用されるUDDIレジストリです。