2.1.1 WSDLを起点とした開発の流れ
WSDLを起点としたWebサービスの開発の流れを次の図に示します。
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WSDLファイルを作成する
WSDLファイルは,手動またはコマンドで作成できます。
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手動で作成する場合
Webサービスのメタ情報として,WSDL 1.1仕様,XML Schema仕様,およびWS-I Basic Profile 1.1に従ってWSDLファイルを作成します。なお,SOAP 1.1のメッセージを受信する場合はSOAP 1.1仕様の拡張要素を記述し,SOAP 1.2のメッセージを受信する場合はSOAP 1.2仕様の拡張要素を記述してください。
WSDL 1.1仕様のサポート範囲については,「20.1 WSDL 1.1仕様のサポート範囲」を参照してください。
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コマンドで生成する場合
コマンドでのWSDLの生成は,ユーザがWSDLやXML Schemaの構文ではなく,Java言語での開発に慣れている場合にお勧めします。
一時的にWebサービス実装クラスを作成・コンパイルしたあと,-wsdlオプションを指定してhwsgenコマンドのWSDL生成機能を実行し,WSDLファイルを生成します。生成したWSDLは,必要に応じて変更してください。ここで作成するWebサービス実装クラスは,hwsgenコマンドの入力だけに利用します。そのため,メソッドを実装する必要はありません。
SOAP 1.2仕様のメッセージを受信する場合は,Webサービス実装クラスの作成時,javax.xml.ws.BindingTypeアノテーションに"http://www.w3.org/2003/05/soap/bindings/HTTP/"を指定してください。
WSDL生成後,不要になったWebサービス実装クラスは削除してください。
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cjwsimportコマンドを実行する(Javaソースの生成)
cjwsimportコマンドを実行して,作成したWSDLファイルから,SEI,Webサービス実装クラスのスケルトン,JavaBeansクラス(スタブ)など,Webサービスの開発・実行に必要なJavaソースを生成します。cjwsimportコマンドは,-generateServiceオプションを指定して実行します。cjwsimportコマンドについては,「14.1.1 cjwsimportコマンド」を参照してください。
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Webサービスを実装する
手順2で生成されたスタブを利用して,Webサービス実装クラスのスケルトンに必要な処理を記述し,Webサービスを実装します。また,実装したWebサービス実装クラスをコンパイルします。なお,javax.xml.ws.BindingTypeアノテーションはWSDLの内容に応じて自動的に付加されます。
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DDを作成する
web.xmlおよびapplication.xmlを作成します。web.xmlには,Webサービス固有の情報を記述します。web.xmlの作成については,「3.4 web.xmlの作成」を参照してください。
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EARファイルを作成する
作成したファイルを含むEARファイルを作成します。EARファイルの作成については,「3.5.3 EARファイルの作成」を参照してください。
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EARファイルをデプロイし,開始する
作成したEARファイルをデプロイし,J2EEアプリケーション(Webサービス)として開始します。J2EEアプリケーションのインポートおよび開始コマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjimportapp(J2EEアプリケーションのインポート)」および「cjstartapp(J2EEアプリケーションの開始)」を参照してください。
運用管理ポータルを使用して,J2EEアプリケーションをデプロイ(インポート)する方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「12.3.3 J2EEアプリケーションのインポート」を参照してください。
運用管理ポータルを使用して,J2EEアプリケーションを開始する方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「12.3.1 J2EEアプリケーションの開始」を参照してください。
WSDLを起点としたWebサービスの開発例については,次に示す個所を参照してください。