5.1.1 XML Processorを使用したプログラムの作成の流れ
XML Processorを使用したプログラムの作成の流れを次の図に示します。
(1) 使用するパッケージを決定する
XML Processorは,JAXP仕様で規定されたパッケージ,XSLTCトランスフォーマ機能のパッケージ,およびJAXB仕様で規定されたパッケージを提供しています。プログラムを作成する際には,そのプログラムの用途に適したパッケージを選択してください。
例えば,読み込んだXML文書をメモリ上に保持し,その構造を変更したり,複雑な操作をしたりする必要がある場合はDOMを,対話的にXML文書を解析しながら処理をする場合はSAXを使用します。また,XML文書をHTMLなどに変換する場合は,XSLTを使用します。
JAXP仕様で規定されたパッケージについては「2.2 JAXPが規定するパッケージとその機能」を,XSLTCトランスフォーマ機能のパッケージについては「3.2.3 XSLTCトランスフォーマで使用するクラス」を,JAXB仕様で規定されたパッケージについては「2.4 JAXBが規定するパッケージとその機能」を参照してください。
(2) ソースファイルを作成する
使用するパッケージの決定後,それぞれのパッケージに含まれるクラスやインタフェースを使用して,ソースファイルを作成します。
(3) 実行ファイルを作成する
作成したソースファイルから実行ファイルを作成します。
実行ファイルを作成するには,作成したソースファイルをjavacコマンドでコンパイルし,使用するクラスやインタフェースに必要なライブラリをリンクする必要があります。
(4) プログラムを実行する
コンパイルしたプログラムを実行します。