3.6 XML SchemaのエラーメッセージとW3C仕様との対応
XML Processorが出力するエラーメッセージには,W3Cでの仕様個所を特定するための識別子が付いています。これは,スキーマ文書での構文エラーおよびXML文書での検証エラーに対して,一貫したエラー情報を提供するためです。
エラーメッセージに付いている識別子の一覧は,W3CによるXML Schemaの仕様書,Part1: Structure Appendices Cに記載されています。
例えば,スキーマ文書中で要素内のデータ型を整数型(xsd:integer)と規定したにもかかわらず,XML文書で文字列データを指定した場合は,次のメッセージが出力されます。
このメッセージでは,「cvc-datatype-valid.1.2.1」が識別子となります。これは,「Validation Rule: Datatype Valid」の,1.2.1に記載された規則に違反していることを示します。