2.5.2 csmschemagenコマンド(JavaからXML Schemaへマッピングする)
(1) 形式
csmschemagen [オプション [オプション引数] ] [package-info.java ファイル名] Javaソースファイル名
オプションとpackage-info.javaファイルは省略できます。また,オプションとpackage-info.javaは必ずJavaソースファイル名より前に指定してください。
(2) 機能
JavaからXML Schemaへマッピングするスキーマジェネレータです。
(3) オプション
- -d <出力先ディレクトリ>
-
出力スキーマ文書と中間ファイルの出力先ディレクトリを指定します。出力先ディレクトリ名の指定方法については,「コマンドのファイル名・ディレクトリ名に指定できる文字,パス区切り文字,パスの指定方法」を参照してください。
省略した場合は,カレントディレクトリが出力先ディレクトリになります。
- -encoding <文字エンコーディング>
-
入力するJavaソースの文字エンコーディングを指定します。
XML Processorで指定できる文字エンコーディングについては,「1.3.2 処理できる文字コード」を参照してください。
省略した場合の動作は,使用しているOSによって次のように異なります。
- Windowsの場合
-
OSにデフォルトで設定されている文字エンコーディングが適用されます。
- UNIXの場合
-
環境変数LANGに指定されている文字エンコーディングが適用されます。環境変数LANGも指定されていない場合は,OSにデフォルトで設定されている文字エンコーディングが適用されます。
(4) 入力Javaソース
Javaソースファイルを1つ指定できます。ファイル名に指定できる文字,パス区切り文字,パスの指定方法については「コマンドのファイル名・ディレクトリ名に指定できる文字,パス区切り文字,パスの指定方法」を参照してください。
(5) 出力スキーマ文書
カレントディレクトリまたは-dオプションで指定されたディレクトリにscheman.xsd(nは数字)というファイル名で出力されます。出力先のディレクトリに同名のファイルが存在する場合は上書きされます。
(6) 中間ファイル
-
csmschemagenコマンドは,Javaソースファイルをコンパイルして,中間ファイルである.classファイルを生成します。
-
Javaソースファイルがpackage文を含む場合は,出力先ディレクトリの下にサブディレクトリを作成して.classファイルを出力します。サブディレクトリ名は,package文に指定したパッケージ名を基に決定します。
-
Javaソースファイルがpackage文を含まない場合は,出力先ディレクトリの直下に.classファイルを出力します。
-
.classファイルの出力先ディレクトリは,-dオプションで変更できます。
(7) 戻り値
- 0:
-
正常終了しました。
- 0以外の値:
-
異常終了しました。
(8) 注意事項
cosminexus09-70以降の実行について,csmschemagenコマンドはJava SE 8で提供しているschemagenコマンドを実行します。
サポートするオプションは,csmschemagenコマンドでサポートするオプションだけとなります。
オプションの指定が不正な場合,エラー表示をしないでコマンドが終了する場合があります。
出力されるコマンドのヘルプ情報はschemagenコマンドのヘルプ情報となります。
また,コンパイルできないjavaソースを指定した場合,エラー表示をしないでコマンドが終了しスキーマも生成されません。事前にjavacコマンドでエラーにならないことを確認してから実行してください。