10.6 Explicitメモリブロックを制御する処理のエラーチェック(共通エラーチェック)
有効なExplicitメモリブロックを示していない場合,Explicitヒープを操作する多くのAPIは処理できなくなります。そこで,各API共通のエラーチェックルーチンを定義して,APIの処理ができるかどうか判断します。共通エラーチェックは,各APIの処理対象であるExplicitメモリブロックの状態によって,APIを処理できるかどうかを判断します。共通エラーチェックで返却される値は次のとおりです。
- true:
-
APIの処理を続けることができると判断します。処理対象であるExplicitメモリブロックの状態が有効な場合に返却されます。
- false:
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APIを処理できないと判断します。処理対象であるExplicitメモリブロックの状態が無効な場合に返却されます。
- InaccessibleMemoryAreaException(例外クラス):
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サポートしていない機能を実行しようとした場合にスローされます。InaccessibleMemoryAreaExceptionクラスの詳細は,「10.7 例外クラス」を参照してください。
なお,処理対象のExplicitメモリブロックが次の状態である場合にスローされます。
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解放済みの場合
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解放予約済み,または自動解放明示予約済みの場合
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有効,無効,解放済み,および解放予約済み以外の状態の場合
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