9.3.4 共用キューイベントトレース
共用キューイベントトレースには,イベントの送受信情報が出力されます。
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出力先ディレクトリ
<Application Serverのインストールディレクトリ>/CC/server/public/ejb/<サーバ名称>/logs/RM/maintenance
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出力トレースファイル名
ラップアラウンド形式ローテーションの場合 shq_<Reliable Messagingの表示名>_<面番号>.log シフト形式ローテーションの場合
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最新ファイル名
shq_<Reliable Messagingの表示名>.log
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バックアップファイル名
shq_<Reliable Messagingの表示名>_<面番号>.log
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コントロールファイル名※
shq_<Reliable Messagingの表示名>_.conf
Reliable Messagingの表示名については,永続版リソースアダプタの場合は「3.4.4(1) キュー定義ファイルの記述形式」を,非永続版リソースアダプタの場合は「3.5.2(1) キュー定義ファイルの記述形式」を参照してください。
面番号はRMLogTraceFileNumプロパティ指定値が最大数です。また,トレースファイル(拡張子がlogのファイル)サイズはRMLogTraceFileSizeプロパティ指定値が最大長(単位:バイト)です。
- 注※
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ログライブラリが使用するバイナリ形式のファイルを出力先ディレクトリに出力します。ファイルサイズは固定で256バイトです。
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出力形式
共用キューイベントトレースの出力形式を次の図に示します。
図9‒5 共用キューイベントトレースの出力形式 共用キューイベントトレースの出力項目を次の表に示します。
表9‒8 共用キューイベントトレースの出力項目 項番
出力項目
長さ
(バイト)
説明
1
番号
4
共用キューイベントトレースの出力通番です。
2
日付
10
yyyy/mm/dd形式の出力日付です。
3
時刻
12
hh:mm:ss.sss形式の出力時刻です。
ローカル時刻でミリ秒単位の時刻です。
4
製品ID
16
製品を識別するための識別子です。
Reliable Messagingを表す"RM"が出力されます。
5
pid
8
プロセスIDです。
6
tid
8
スレッドIDです。
7
ID
11
空白が出力されます。
8
電文種別
1〜8
受信した電文を特定するための電文種別です。
9
送受信識別子
3
イベントを送信したのか受信したのかを表す識別子です。
送信の場合:SND
受信の場合:RCV
10
あて先情報
1〜64
(可変長)
イベントを送信したマシンのホスト名またはIPアドレスです。
11
ポート番号
1〜11
(可変長)
イベントを送信したポート番号です。
12
バージョン
1〜8
(可変長)
イベント転送プロトコルのバージョンです。
13
トータルサイズ
1〜11
(可変長)
イベントのヘッダとデータの合計サイズ(10進数,単位:バイト)です。
14
基盤種別
1〜8
(可変長)
イベントの送信元を特定するための基盤種別です。Reliable Messagingが送信元の場合は"CosmiRM"が出力されます。
15
システム識別
1〜16
(可変長)
イベントの送信元を特定するためのシステム種別です。Reliable Messagingが送信元の場合はRMSystemNameプロパティ指定値が出力されます。
16
キュー名
1〜32
(可変長)
メッセージが格納されたキューの名前です。
17
ライト通番
1〜11
(可変長)
共用キューのメッセージ情報テーブルに書き込んだ際に何番目まで書き込んだかを表す通番です。
18
ラップカウンタ
1〜11
(可変長)
共用キューのメッセージ情報テーブルに書き込んだメッセージが書き込み限界数に達したため,1番目から上書きで書き込みした回数です。
19
CRLF
2
終端記号です。
矛盾不正イベントトレース出力時は,上記の表の項番12〜18は出力しないで,イベントデータを16進数と文字列として最大128バイト出力します。
不正イベントトレースの出力形式を次の図に示します。