8.3.22 hrmskipmsg(受信待ちメッセージのスキップ)
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
hrmskipmsg -n 受信待ちグループ内シーケンス番号 -g グループID 〔-S システム名〕 キュー名
(2) 機能
受信待ちになっているメッセージをスキップします。このコマンドはQoS(通信品質)が順序保証の転送メッセージを受信しているグループに対して,順序が前のメッセージが障害などで受信されないで,あとのメッセージがグループに滞留した場合に使用します。
(3) オプション
- -n 受信待ちグループ内シーケンス番号
-
〜<数字>((0〜18446744073709551615))
スキップしたい受信待ちメッセージの,通信層グループ内シーケンス番号を指定します。
最小の受信待ちメッセージ番号だけ指定できます。それ以外の受信待ちメッセージ番号を指定した場合はエラーが発生します。
- -g グループID
-
〜<1〜256文字の文字列>
コマンド操作対象となる通信層のグループIDを指定します。QoSがin-orderの場合だけ指定できます。QoSがexactly-onceのグループIDを指定した場合はエラーが発生します。
グループが無効の場合は,メッセージのスキップはできません。グループが無効の場合にこのオプションを指定するとエラーが発生します。
- -S システム名
-
〜<先頭が英字の1〜3文字の大文字英字または数字>
コマンドの操作対象となるシステム名(RMSystemNameプロパティ指定値)を指定します。
指定を省略した場合は,HRM_SYSTEM_NAME環境変数に指定したシステム名が設定されます。HRM_SYSTEM_NAME環境変数にもシステム名が指定されていないときはエラーが発生します。
(4) コマンド引数
- キュー名
-
〜<1〜20文字の識別子>
スキップしたいメッセージが送信側から転送される予定のキューの名前を指定します。
指定したキューが存在しない,またはローカルキュー以外のキューを指定した場合はエラーが発生します。
(5) 注意事項
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受信済みであるメッセージはスキップできません。受信済みであるメッセージ通番を指定するとエラーが発生します。メッセージが受信か未受信かは,hrmlstrsコマンドで確認してください。
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メッセージのスキップ後にそのメッセージが再送された場合は,エラーが発生します。メッセージは送信側のデッドメッセージキューに格納されます。
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スキップしたメッセージ以降は再び順序保証が保たれます。