付録F.2 HTTP Serverの設定
サーバクラスタに適用するための,HTTP Serverの設定手順を次に示します。
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HTTP Serverを各ノードのローカルディスクにそれぞれインストールします。
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各ノードで,HTTP ServerをWindowsのサービスとして登録します。
登録するサービス名は各ノードで共通にします。HTTP Serverをインストールしたときに登録される,サービス名"Cosminexus HTTP Server"のサービスをクラスタ化したい場合は,この手順は不要です。
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サーバクラスタの設定をします。
「付録F.3 サーバクラスタの設定」を参照してください。
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HTTP Serverのコンフィグファイルを各ノードに配布します。
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サーバクラスタのクラスタ化されたサービスやアプリケーションをオンラインにします。
環境設定については,次の点に注意してください。
- 〈この項の構成〉
(1) バーチャルホストの場合
フェイルオーバの結果,クライアントに返送されるサーバ名が変化する場合があります。このため,バーチャルホストでもServerNameディレクティブは必ず設定してください。
(2) IPアドレスの指定
IPアドレスを指定するディレクティブ(<VirtualHost>,BindAddress,Listen)では,LANカードに指定されたIPアドレス(他ノードに移動できないIPアドレス)ではなく,再配置できるIPアドレス(リソースモジュールに対して与えられ,他ノードに移動できるIPアドレス)を使用してください。
(3) コンフィグファイルの文法チェック
サーバクラスタの起動の前には,インストールしたディレクトリで"httpsd -t"を実行し,サーバ設定が正しいことを確認してください。HTTP Serverのコンフィグファイルの中で,IPアドレスや記憶域など,クラスタのサービスやアプリケーションに属しているリソースを参照している場合,確認しようとしているノードにサービスやアプリケーションを移動してから,”httpsd -t”を実行してください。
(4) コンフィグファイルの変更
サービスがオンライン中のノードで,httpsdコマンドやスタートメニューによってHTTP Serverのサービスを再起動すれば,サーバクラスタで使用中のサービスをオフラインにすることなくHTTP Serverの設定を変更できます。コンフィグファイルの変更内容は,ほかのノードにも反映する必要があります。
(5) CRLを使用して運用している場合
待機ノードにも,1次ノードと同様のCRLを設定する必要があります。
(6) リソースの種類
HTTP Serverをリソースで指定する場合,汎用アプリケーションではなく汎用サービスで指定してください。汎用アプリケーションでは,HTTP Serverは正常に動作しません。