付録D.4 システムの停止方法
ここでは,構成ソフトウェアの各プロセスの停止方法,リソースの停止方法,およびJ2EEアプリケーションの停止方法について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) Webサーバの停止
Webサーバの停止方法については,ご使用のWebサーバのマニュアルを参照してください。
なお,Webサーバの停止のタイミングについてはシステムの運用形態に依存しますが,最初に停止することでJ2EEアプリケーションへのリクエストの受け付けを制御できます。
(2) J2EEアプリケーションの停止
J2EEアプリケーションの停止方法について説明します。
J2EEアプリケーションは,サーバ管理コマンドを使用して停止します。
J2EEアプリケーションを停止する場合,サーバ管理コマンド(cjstopapp)を使用します。
なお,サーバ管理コマンドの実行には,root権限またはComponent Container管理者の権限が必要です。
J2EEアプリケーションを停止しても,J2EEアプリケーション内のリクエスト処理が終了しないなどの原因で停止処理が完了しない場合があります。この場合,J2EEアプリケーションを強制的に停止する必要があります。J2EEアプリケーションを強制停止する場合,cjstopappコマンドに-forceオプションを指定して実行します。
J2EEアプリケーションを停止するための具体的な手順については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「10.2.2 J2EEアプリケーションの停止」を参照してください。
(3) リソースの停止
リソースの停止方法について説明します。
リソースの停止は,サーバ管理コマンド(cjstoprar,cjstopjb)を使用します。
なお,サーバ管理コマンドの実行には,root権限またはComponent Container管理者の権限が必要です。
J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタを利用する場合,この操作は不要です。
- 注意事項
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DB Connector for Reliable Messagingを停止する場合,あらかじめReliable Messagingを停止しておいてください。Reliable Messagingを停止しないでDB Connector for Reliable Messagingを停止しようとするとエラーが発生します。
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別名を定義したJ2EEリソースは,J2EEサーバで開始されているJ2EEアプリケーションがある場合は停止できません。停止しようとするとメッセージが出力されて処理が失敗します。別名を定義したJ2EEリソースは,J2EEサーバで開始されているすべてのJ2EEアプリケーションを停止してから停止してください。
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(4) J2EEサーバの停止
J2EEサーバの停止の手順を次に示します。
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cdコマンドでカレントディレクトリを移動します。
# cd /opt/Cosminexus/CC/server/bin
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cjstopsvコマンドでJ2EEサーバを停止します。
コマンドの実行には,root権限(Component Container管理者を設定していない場合),またはComponent Container管理者の権限(Component Container管理者を設定している場合)必要です。
# cjstopsv <サーバ名称>
cjstopsvコマンドの実行例を次に示します。この例では,サーバ名は「MyServer」です。
# cd /opt/Cosminexus/CC/server/bin # cjstopsv MyServer #
なお,J2EEサーバを停止しても,J2EEサーバでの処理が終了しないなどの原因で停止処理が完了しない場合があります。この場合,J2EEサーバを強制的に停止する必要があります。J2EEサーバを強制停止する場合,cjstopsvコマンドに-fオプションまたは-fdオプションを指定して実行します。-fdオプションを指定すると,J2EEサーバの障害情報を取得したあと,J2EEサーバを強制停止します。
- 注意事項
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CORBAネーミングサービスを自動起動している場合は,J2EEサーバ停止時にCORBAネーミングサービスも自動停止されます。
(5) CTMデーモンの停止
CTMデーモンの停止手順を次に示します。
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cdコマンドでカレントディレクトリを移動します。
# cd /opt/Cosminexus/CTM/bin
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ctmstopコマンドでCTMデーモンを停止します。
# ctmstop
なお,CTMデーモンを停止しても,CTMデーモンの停止処理が完了しない場合があります。この場合,CTMデーモンを強制的に停止する必要があります。CTMデーモンを強制停止する場合,ctmstopコマンドに-CTMForceオプションを指定して実行します。
(6) CORBAネーミングサービスの停止
CORBAネーミングサービスの停止手順は,CORBAネーミングサービスの起動方法によって異なります。
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J2EEサーバ起動時にインプロセスで起動している場合
J2EEサーバ停止時にCORBAネーミングサービスも自動停止します。
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フォアグラウンドで手動起動している場合
Ctrl+Cキーで停止します。
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バックグラウンドで手動起動している場合
CORBAネーミングサービスのプロセスIDを特定して,killコマンドで停止します。
次に,バックグラウンドで手動起動している場合の停止手順の詳細について説明します。
バックグラウンドで手動起動している場合,ほかのJavaプロセスと区別がつかなくなり,どれがCORBAネーミングサービスなのかわからなくなることがあります。このため,ほかに起動しているJavaプロセスの有無によってCORBAネーミングサービスのプロセスIDの取得方法が異なります。なお,AIXの場合は,ps -efコマンドを実行するとプロセスの引数が他プラットフォームよりも長めに表示されるため,CORBAネーミングサービスを識別できます。
- ほかに起動しているJavaプロセスがないとき
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CORBAネーミングサービスのプロセスIDを取得します。
# ps -ef | grep java
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取得したプロセスIDを指定して,CORBAネーミングサービスを停止します。
# kill <CORBAネーミングサービスのプロセスID>
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- ほかに起動しているJavaプロセスがあるとき
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CORBAネーミングサービスのプロセスIDを取得します。
CORBAネーミングサービスの起動用シェルスクリプトを使用すると,カレントワーキングディレクトリに生成されるnamesv_pidファイルにCORBAネーミングサービスのプロセスIDを出力できます。
CORBAネーミングサービスの起動用シェルスクリプトの例を次に示します。
#!/bin/sh export VBROKER_ADM=/opt/Cosminexus/TPB/adm export SHLIB_PATH="${SHLIB_PATH}:/opt/Cosminexus/TPB/lib" # start name server process exec /opt/Cosminexus/TPB/bin/nameserv \ -J-Dvbroker.agent.enableLocator=false \ -J-Djava.security.policy==/opt/Cosminexus/CC/server/sysconf/cli.policy \ -J-Dvbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.listener.port=900 & # save background java process pid echo $! > ./namesv_pid
なお,下線の部分は,OSごとに変数名が異なります。AIXの場合は「LIBPATH」,Linuxの場合は「LD_LIBRARY_PATH」となります。
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取得したプロセスIDを指定して,CORBAネーミングサービスを停止します。
# kill `cat namesv_pid`
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(7) CTMドメインマネジャの停止
CTMドメインマネジャの停止手順を次に示します。
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cdコマンドでカレントディレクトリを移動します。
# cd /opt/Cosminexus/CTM/bin
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ctmdmstopコマンドでCTMドメインマネジャを停止します。
# ctmdmstop
なお,CTMドメインマネジャを停止しても,CTMドメインマネジャの停止処理が完了しない場合があります。この場合,CTMドメインマネジャを強制的に停止する必要があります。CTMドメインマネジャを強制停止する場合,ctmdmstopコマンドに-CTMForceオプションを指定して実行します。