cmx_delete_system(Webシステムの削除)
形式
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Webシステムを削除する場合
cmx_delete_system [共通引数] [-s <Webシステム名>] [-lb {keepvs|deletevs}]
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サービスユニットを削除する場合
cmx_delete_system [共通引数] [-s <Webシステム名>] -unit <サービスユニット名>
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Webシステムに関連づいていない論理サーバ,およびホストをすべて削除する場合
cmx_delete_system [共通引数] -ns
機能
Webシステム,またはWebシステム中のサービスユニットを削除します。-unitオプションの指定を省略した場合はWebシステムを,-unitオプションを指定した場合はWebシステム中のサービスユニットを削除します。ホスト単位管理モデルで構築したWebシステムの場合に,複数のアプリケーションサーバ(ホスト)で負荷分散機の仮想サーバを共有しているときは,-lbオプションで仮想サーバを削除するかどうかを指定して,Webシステムを削除してください。
また,-nsオプションを指定した場合は,Webシステムに関連づいていない論理サーバ,およびホストをすべて削除します。
なお,このコマンドはManagement Serverに登録したWebシステムの情報モデル,負荷分散機に設定した情報,および削除対象のWebシステムまたはサービスユニットに関連づいている,すべてのホストも削除します。ただし,ほかのWebシステムや削除対象外のサービスユニットから参照しているホスト,およびSmart Composer機能以外で論理サーバを追加したホストは削除しません。運用管理ドメイン内に登録されていて,Webシステムと関連づいていないホストを削除する場合は,一時的なWebシステムやサービスユニットに削除対象とするホストを関連づけて,関連づけたWebシステムまたはサービスユニットごと削除する必要があります。
引数
- -s <Webシステム名>
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Webシステム名を指定します。
このオプションを省略した場合は,.cmxrcファイルまたはcmxclient.propertiesファイルのcmx.websystem.nameキーで設定した値が仮定されます。なお,.cmxrcファイルおよびcmxclient.propertiesファイルのcmx.websystem.nameキーを省略している場合に,このオプションを省略してコマンドを実行したときは,エラーになります。
- -unit <サービスユニット名>
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サービスユニット名を指定します。
- -lb
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負荷分散機の仮想サーバを削除するかどうかを指定します。ホスト単位管理モデルで構築したWebシステムをスケールアウトする場合に指定します。
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keepvs
負荷分散機の仮想サーバは削除しません。負荷分散機の設定情報を削除します。複数のホストで負荷分散機の仮想サーバを共有している場合に指定します。
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deletevs
負荷分散機の仮想サーバおよび負荷分散機の設定情報を削除します。
このオプションを省略した場合は,.cmxrcファイルまたはcmxclient.propertiesファイルのcmx.lbキーで設定した値が仮定されます。なお,.cmxrcファイルおよびcmxclient.propertiesファイルのcmx.lbキーを省略している場合に,このオプションを省略したときはdeletevsが仮定されます。.cmxrcファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.2.2 .cmxrc(クライアント設定プロパティファイル)」を参照してください。cmxclient.propertiesファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.2.3 cmxclient.properties(クライアント共通設定プロパティファイル)」を参照してください。
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- -ns
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Webシステムに関連づいていない論理サーバ,およびホストをすべて削除します。
入力例
cmx_delete_system -s sample-system -unit unit1
戻り値
- 0:
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正常終了しました。
- 1:
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警告終了しました。
- 64:
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異常終了しました。
注意事項
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このコマンドで,Webシステムやサービスユニットを削除した場合,サービスユニットを構成するホストにWebサーバやJ2EEサーバの環境が残ります。
このホストをSmart Composer機能を使って再利用する場合は,次の方法でサーバの環境をアンセットアップしてください。
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Webサーバの環境のアンセットアップ
HTTP Serverのユーティリティを使用してアンセットアップします。
ユーティリティに指定するWebサーバ名は,「HWS_<Webサーバの論理サーバ名>」の形式で指定します。Webサーバの論理サーバ名はcmx_list_modelコマンドを使用して参照できます。cmx_delete_systemコマンドを実行する前に論理サーバ名を確認してください。
ただし,物理ティアのrealservernameパラメタでWebサーバの実サーバ名を指定している場合は,ユーティリティに指定するサーバ名は,「HWS_<Webサーバの実サーバ>」を指定してください。
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J2EEサーバの環境のアンセットアップ
サーバ管理コマンドのcjsetupコマンドを使用してアンセットアップします。
コマンドには,J2EEサーバの論理サーバ名を指定します。J2EEサーバの論理サーバ名はcmx_list_modelコマンドを使用して参照できます。cmx_delete_systemコマンドを実行する前に論理サーバ名を確認してください。
ただし,物理ティアのrealservernameパラメタでJ2EEサーバの実サーバ名を指定している場合は,コマンドに指定するサーバ名は実サーバ名を指定してください。
それぞれのサーバの環境削除の例を次に示します。
- Webサーバの環境削除の例
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Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\httpsd\admin\bin\hwsserveredit -delete HWS_cmx_sample-system_unit1_HTTP_01
UNIXの場合
/opt/hitachi/httpsd/admin/bin/hwsserveredit -delete HWS_cmx_sample-system_unit1_HTTP_01
- J2EEサーバの環境削除の例
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Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\bin\cjsetup -d cmx_sample-system_unit1_J2EE_01
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/bin/cjsetup -d cmx_sample-system_unit1_J2EE_01
HTTP Serverのユーティリティについてはマニュアル「HTTP Server」を参照してください。
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このコマンドを実行すると,論理ユーザサーバも同時に削除されます。