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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編


ctmregltd(CTMレギュレータの開始)

〈このページの構成〉

形式

ctmregltd [-h] [-CTMDomain <CTMドメイン名称>] [-CTMID <CTM識別子>]
          [-PRFID <PRF識別子>] [-CTMMyHost <ホスト名称またはIPアドレス>]
          [-CTMClientConnectCount <コネクション数>]
          [-CTMEjbPort <EJBリクエスト受信ポート番号>]
          [-CTMAgent {1|0}]
          [-CTMIDLConnect [1|0]]
          [-CTMTimeOut <タイムアウト値>]

機能

EJBクライアントからの要求を分散集約するために,CTMレギュレータを開始します。CTMレギュレータはCTMデーモンが動作するホストと同じホストで開始してください。なお,CTMレギュレータを直接開始することはできません。

引数

-h

コマンドの使用方法が表示されます。

-CTMDomain <CTMドメイン名称>

CTMデーモンが属するCTMドメイン名称を1〜31文字の英数字,またはアンダースコア(_)で指定します。"CTM"または"ctm"で始まる文字列は指定しないでください。省略した場合は"CTMDOMAIN"が設定されます。

-CTMID <CTM識別子>

CTMデーモンのCTM識別子を1〜31文字の英数字,ピリオド(.),またはアンダースコア(_)で指定します。"CTM"または"ctm"で始まるCTM識別子は指定しないでください。ピリオド(.)は,IPアドレスを指定する場合だけ使用できます。

省略した場合は,IPアドレスがCTM識別子に設定されます。例えば,ホストのIPアドレスが"172.17.112.43"のとき,"172.17.112.43"という文字列がCTM識別子となります。

-PRFID <PRF識別子>

PRFトレースを出力するPRFデーモンの識別子を1〜31文字の英数字,またはアンダースコア(_)で指定します。"TSC"や"tsc"または"CTM"や"ctm"で始まる文字列は指定しないでください。省略した場合は,"PRF_ID"という文字列がPRF識別子となります。

-CTMMyHost <ホスト名称またはIPアドレス>

マルチホームホストまたはIPアドレスを引き継ぐ系切り替え環境でCTMが使用するホスト名称またはIPアドレスを1〜64文字の文字列で指定します。省略した場合は,hostnameコマンドで取得されるホスト名称が設定されます。

-CTMIDオプションを省略して-CTMMyHostオプションを指定した場合,デフォルトのCTM識別子は-CTMMyHostオプションで指定したIPアドレスになります。

-CTMClientConnectCount <コネクション数>

CTMレギュレータに接続できるコネクション数を1〜32767の整数で指定します。コネクション数は,EJBクライアントからの接続数です。EJBクライアントがcreate(),invoke()を繰り返す場合は,EJBクライアントのプロセス終了,通信障害,またはタイムアウトが発生するまでCTMレギュレータとのコネクションが確立されます。したがって,-CTMClientConnectCountには,EJBクライアントのプロセス数分の設定が必要になる場合があります。省略した場合は,ctmstartコマンドに設定した-CTMClientConnectCountが引き継がれます。ctmstartコマンドで-CTMClientConnectCountを省略した場合は"64"が設定されます。

-CTMEjbPort <EJBリクエスト受信ポート番号>

EJBクライアントがCTMレギュレータの新しいコネクションを探すときに使用するポート番号を5001〜65535の整数で指定します。省略した場合は,OSが自動的に割り当てたポート番号を使用します。

-CTMAgent {1|0}

EJBに対応するCORBAオブジェクトをTPBrokerのOSAgentに登録するかどうかを指定します。省略した場合,または"0"が指定された場合は,OSAgentに登録しません。

-CTMIDLConnect [1|0]

開始するORBゲートウェイに対応するCORBAオブジェクトのリポジトリIDをIDL形式IDL:<インタフェース名>:1.0にし,IOR接続するかどうかを指定します。クライアントのORB製品がIDL形式のリポジトリIDだけサポートする場合に指定します。

オプション引数を省略した場合は"1"が設定されます。

省略した場合,または"1"を指定した場合は,ORBゲートウェイを開始すると,J2EEサーバにアプリケーションを開始したあとに,ctmgetiorコマンドでORBゲートウェイのIOR文字列の取得ができます。"0"を指定した場合は,ORBゲートウェイを開始すると,新たにIOR文字列を取得できませんが,1を指定した場合に比べ,アプリケーションやORBゲートウェイの開始時間を短縮できます。

このオプションを指定した場合は,必ず-CTMEjbPortオプションを指定してください。

-CTMTimeOut <タイムアウト値>

クライアントからのサービス要求を受信してからサービスの応答が返るまでのデフォルト待ち時間(単位:秒)を0〜2147483647の整数で指定します。"0"を指定した場合,無限に待ち続けます。省略した場合は"180"(秒)が設定されます。

戻り値

0:

正常終了しました。

0以外:

コマンド処理中にエラーが発生したため,異常終了しました。出力されるメッセージに従って対策したあと,再度コマンドを実行してください。

注意事項