5.8 CJMSプロバイダで使用するコマンドの注意事項
ここでは,CJMSプロバイダで使用するコマンドの注意事項について説明します。
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CJMSPブローカーでは大文字と小文字を区別します。ただし,OSがWindowsの場合,インスタンス名およびコマンドは大文字と小文字を区別しません。例えば,cjmsbrokerとCJMSBROKERは同じ意味になります。
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-oオプションは,オーバーライドできません。ただし,プロパティの特徴が異なっている場合は,設定できます。同じプロパティが設定された場合,最後に設定されたプロパティが適用されます。
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-hオプションまたは-helpオプションを指定した場合,そのほかのオプションは無視されます。
例:cjmsicmd create dst -n TestQueue -t t -h
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CJMSプロバイダのコマンドでは,同じオプションを二つ以上指定した場合,最後のオプションの値が有効となります。
例:cjmsicmd create dst -n hello -t q -t t
上記の場合,-tオプションを二つ指定していますが,有効になるのは-t tです。
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無効なオプションを指定してコマンドを実行した場合,指定したオプションが別のコマンドで有効であれば,エラーにはなりませんが,無視されます。ただし,オプションの入力形式が間違っている場合は,エラーとなります。
- (例1)
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cjmsicmd list bkr -n jms
-nオプションは物理的送信先を指定するオプションで,cjmsicmd list bkrコマンドでは無効です。しかし,オプションの入力形式が正しいので,エラーにならないで,cjmsicmd list bkrコマンドは正しく動作します。
- (例2)
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cjmsicmd list bkr -n
-nオプションはcjmsicmd list bkrコマンドでは無効なオプションである上,入力形式にも誤りがあります(送信先が指定されていない)。この場合は,エラーとなります。