10.3.1 パフォーマンストレーサの設定
[パフォーマンストレーサの設定]画面を次の図に示します。
(1) 機能概要
パフォーマンストレーサを稼働させるために必要な情報を設定します。
(2) 表示手順
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運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックします。
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[サーバビュー]タブ−[論理パフォーマンストレーサ]−[パフォーマンストレーサ]−[<パフォーマンストレーサ名>]をクリックします。
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[設定]タブをクリックします。
(3) 操作手順
画面での操作手順を次に示します。
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パフォーマンストレーサのPRF識別子やスプールディレクトリなどを指定します。
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[適用]ボタンをクリックします。
指定した情報が反映されます。
エラーが表示された場合は,エラーの内容を確認して[戻る]アンカーをクリックします。指定した内容を見直し,再度[適用]ボタンをクリックします。
指定した情報は,パフォーマンストレーサの起動時または停止時に反映されます。
(4) 画面詳細
画面に表示される項目およびボタンについて説明します。
- 基本設定
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- PRF識別子
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PRF識別子(cprfstartコマンドの-PRFIDオプション)を指定します。デフォルトは,「PRF_ID」です。
識別子に指定できる文字は,0〜31文字(半角)の英数字,およびアンダースコア(_)です。ただし,「TSC」,「tsc」,「CTM」または「ctm」で始まる文字列を指定した場合,エラーとなります。
同一ホスト内で複数のパフォーマンストレーサを起動する場合,各パフォーマンストレーサで異なるPRF識別子を指定する必要があります。
- スプールディレクトリ
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PRFトレース出力ディレクトリ(環境変数PRFSPOOL)を絶対パスで指定します。ファイルセパレータには,「 / 」を使用します。デフォルトは,「<Application Serverのインストールディレクトリ>/PRF/spool」です。スプールディレクトリに,引用符(")は使用できません。
Windowsの場合,ここで指定する値は,システム環境変数PRFSPOOLで指定された値と一致している必要があります。
- PRFトレースの設定
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- 取得レベル
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PRFトレースの取得レベル(cprfstartコマンドの-PrfTraceLevelオプション)を指定します。「標準」もしくは「詳細」を選択,またはラジオボタンを選択して,入力フィールドに4バイトの16進数(8けたの値)で指定します。デフォルトは,「標準」です。
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標準
標準レベルのPRFトレースを取得します。
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詳細
詳細レベルのPRFトレースを取得します。
PRFトレース取得レベルを16進数で指定する方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cprfstart(PRFデーモンの開始)」を参照してください。
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- ファイル面数
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PRFトレースファイルの面数(cprfstartコマンドの-PrfTraceCountオプション)を指定します。4面,16面,32面,64面,128面,256面のうちからどれか一つを選択できます。デフォルトは,「4面」です。
- ファイルサイズ
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PRFトレースファイルの1ファイルの最大容量(cprfstartコマンドの-PrfTraceFileSizeオプション)を指定します。1メガバイト,4メガバイト,8メガバイト,16メガバイト,32メガバイト,64メガバイト,128メガバイト,256メガバイト,512メガバイト,1ギガバイトのうちからどれか一つを選択できます。デフォルトは,「32メガバイト」です。
- バッファメモリサイズ
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共有メモリに確保するバッファサイズ(cprfstartコマンドの-PrfTraceBufferSizeオプション)を512〜102400の整数で指定します。単位は「キロバイト」です。ファイルサイズよりも大きい値は指定できません。デフォルトは,「8192キロバイト」です。
- [適用]ボタン
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指定した情報を反映します。
- [リセット]ボタン
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指定した情報をリセットします。
(5) 注意事項
パフォーマンストレーサの起動中は,バッファメモリサイズを変更しないでください。障害が発生した場合,そのあと再起動したときに失敗します。