20.3.3 ルートリソースアダプタ用DB Connectorの設定
ルートリソースアダプタ用DB Connectorを,次の手順で設定します。
-
ルートリソースアダプタ用のDB Connectorをインポートします。
-
プロパティを定義します。
-
ルートリソースアダプタ用のDB Connectorをデプロイします。
-
接続を確認します。
- 〈この項の構成〉
(1) ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのインポート
次に示すコマンドを実行してルートリソースアダプタ用のDB Connectorをインポートします。
(a) 実行形式
cjimportres [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -type rar -f <ファイルパス>
<ファイルパス>には,RARファイルを指定してください。
RARファイルは,次のディレクトリに格納されています。
-
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\DBConnector\ClusterPool\
-
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/DBConnector/ClusterPool/
ルートリソースアダプタとしてインポートするRARファイルについて説明します。
- DBConnector_CP_ClusterPool_Root.rar
-
クラスタコネクションプールのルートリソースアダプタです。属するメンバリソースアダプタがローカルトランザクションまたはトランザクションなし(トランザクションサポートレベルにLocalTransactionまたはNoTransactionを指定する)で,データベースに接続する場合に使用します。
J2EEアプリケーションのリソースリファレンスに設定して使用します
(b) 実行例
cjimportres MyServer -type rar -f "c:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\DBConnector\ClusterPool\DBConnector_CP_ClusterPool_Root.rar"
cjimportresコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjimportres(リソースのインポート)」を参照してください。
(2) ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのプロパティ定義
ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのプロパティを定義します。プロパティを定義する手順については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「4.2.2 DB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。ここでは,ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのプロパティの設定項目を説明します。
ルートリソースアダプタ用のDB Connectorで,有効なプロパティを次に示します。下記以外の項目は,設定しても無視されます。
-
ルートリソースアダプタ用のDB Connectorの説明(<description>)
-
ルートリソースアダプタ用のDB Connector名称(<display-name>)
-
コンフィグレーションプロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <config-property>)
-
実行時プロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <connector-runtime>)のログを出力するかどうかの選択(<LogEnabled>)
-
別名情報(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <connector-runtime> - <resource-external-property>)
コンフィグレーションプロパティの設定項目を次に示します。
項目 |
対応するタグ |
---|---|
コンフィグレーションプロパティ名 |
<config-property-name> |
コンフィグレーションプロパティのデータ型 |
<config-property-type> |
コンフィグレーションプロパティの値 |
<config-property-value> |
定義するコンフィグレーションプロパティの数だけ,上記の設定を繰り返してください。
DBConnector_CP_ClusterPool_Root.rarを使用する場合の,コンフィグレーションプロパティの設定項目と設定例を次の表に示します。
項目名 |
設定例 |
---|---|
algorithm |
RoundRobin |
enableAutoPoolSuspend |
true |
enableAutoPoolResume |
true |
dbCheckInterval |
30 |
memberResourceAdapterName1 |
DB_Connector_for_Oracle_ClusterPool_Member1 |
memberResourceAdapterName2 |
DB_Connector_for_Oracle_ClusterPool_Member2 |
logLevel |
ERROR |
コンフィグレーションプロパティ名(<config-property-name>)の「memberResourceAdapterName[n]」プロパティは,メンバリソースアダプタの表示名を設定します。memberResourceAdapterName[n]は,デフォルトでは優先度2まで定義してあります。さらに,メンバリソースアダプタを指定する場合には,プロパティを追加してください。優先度nは,1〜100の範囲で指定してください。nは,連続している必要はありません。
(3) ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのデプロイ
ルートリソースアダプタ用のDB Connectorは,デプロイするとJ2EEリソースアダプタとして使用できます。なお,デプロイしたあとで,プロパティを定義することもできます。デプロイ後に定義する場合は,該当するルートリソースアダプタ用のDB Connectorを停止した状態で実行してください。プロパティを定義する方法については,「20.3.3(2) ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。
次に示すコマンドを実行してルートリソースアダプタ用のDB Connectorをデプロイします。
- 実行形式
cjdeployrar [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -resname <ルートリソースアダプタ用のDB Connector表示名>
- 実行例
cjdeployrar MyServer -resname DB_Connector_for_ClusterPool_Root
cjdeployrarコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjdeployrar(リソースアダプタのデプロイ)」を参照してください。
(4) ルートリソースアダプタ用のDB Connectorの接続テスト
ルートリソースアダプタ用のDB Connectorに設定した情報が正しいかどうか,接続テストで検証します。
次に示すコマンドを実行して,ルートリソースアダプタ用のDB Connectorの接続テストを実施します。
- 実行形式
cjtestres [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -type rar -resname <ルートリソースアダプタ用のDB Connectorの表示名>
- 実行例
cjtestres -type rar -resname DB_Connector_for_ClusterPool_Root
cjtestresコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjtestres(リソースの接続テスト)」を参照してください。
- 注意事項
-
一度接続テストをしたルートリソースアダプタ用のDB Connectorは,J2EEサーバを再起動するまで削除できません。ルートリソースアダプタ用のDB Connectorを削除する場合は,ルートリソースアダプタ用のDB Connectorを停止してから,J2EEサーバを再起動してください。