8.22.37 @OneToOne
(1) 説明
指定されたクラスがOneToOneリレーションシップであることを示し,エンティティクラス間の一つの関連を指定するアノテーションです。
双方向の関係にする場合は,非所有者側に必ずmappedBy属性を指定してください。
適用可能要素は,メソッドとフィールドです。
(2) 属性
@OneToOneの属性の一覧を次の表に示します。
属性名 |
任意/必須 |
属性の説明 |
---|---|---|
任意 |
被所有者側のエンティティクラスを指定する属性です。 |
|
任意 |
カスケード対象となるオペレーションを指定する属性です。 |
|
任意 |
フェッチ戦略の指定値を指定する属性です。 |
|
任意 |
すべての非プリミティブ型のフィールドおよびプロパティの値にnull値を設定できるかどうかを指定する属性です。 |
|
任意 |
被所有者側のエンティティクラスの要素に付与し,所有者側のエンティティクラスで関係を保持しているフィールド名を指定する属性です。 |
CJPAプロバイダで対応する属性の詳細を次に示します。
(a) targetEntity属性
- 型
-
Class
- 説明
-
被所有者側のエンティティクラスを指定する属性です。
- デフォルト値
-
アノテーションが付与されているフィールドやプロパティの型
(b) cascade属性
- 型
-
CascadeType[]
- 説明
-
カスケード対象となるオペレーションを指定する属性です。
指定できる値を次に示します。
-
CascadeType.ALL:所有者側のエンティティクラスのpersist,remove,merge,refreshの操作が関連先にカスケードされます。
-
CascadeType.MERGE:所有者側のエンティティクラスのmerge操作が関連先にカスケードされます。
-
CascadeType.PERSIST:所有者側のエンティティクラスのpersist操作が関連先にカスケードされます。
-
CascadeType.REFRESH:所有者側のエンティティクラスのrefresh操作が関連先にカスケードされます。
-
CascadeType.REMOVE:所有者側のエンティティクラスのremove操作が関連先にカスケードされます。
-
- デフォルト値
-
カスケード対象なし
(c) fetch属性
- 型
-
FetchType
- 説明
-
データベースからのデータのフェッチ戦略を定義する属性です。フェッチ戦略については,「8.4.5 データベースとの同期」を参照してください。
指定できる値は,次の2種類です。
-
EAGER戦略:データがEAGERにフェッチされなければならない要求
-
LAZY戦略:データが最初にアクセスされるときに,LAZYにフェッチされる要求
-
- デフォルト値
-
FetchType.EAGER
(d) optional属性
- 型
-
boolean
- 説明
-
すべての非プリミティブ型のフィールドおよびプロパティの値にnull値を指定できるかどうかを指定する属性です。指定できる値は,次のとおりです。
-
true:すべての非プリミティブ型のフィールドおよびプロパティの値にnull値を設定できます。
-
false:すべての非プリミティブ型のフィールドおよびプロパティの値にnull値を指定できません。
-
- デフォルト値
-
true
(e) mappedBy属性
- 型
-
String
- 説明
-
被所有者側のエンティティクラスの要素に付与し,所有者側のエンティティクラスで関係を保持しているフィールド名を指定します。指定した場合,関係は双方向になります。
- デフォルト値
-
なし