6.6.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)
Webコンテナでの同時実行スレッド数の制御をする場合,J2EEサーバの設定が必要です。
ここでは,Webコンテナでの同時実行スレッド数の制御の設定について説明します。
同時に実行するスレッド数を制御するには,Webコンテナ単位で制御する方法,Webアプリケーション単位で制御する方法,およびURLグループ単位で制御する方法の3種類あります。
(1) Webコンテナ単位での制御
Webコンテナ単位で同時実行スレッド数を制御する場合,Webコンテナ全体で同時に実行できるスレッドの最大数を設定します。ここで設定したスレッド数は,WebコンテナにデプロイされているすべてのWebアプリケーションで共用するスレッド数となります。
Webコンテナ単位での同時実行スレッド数の制御の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に次のパラメタを指定します。
- webserver.connector.inprocess_http.max_execute_threads
-
Webコンテナ全体で同時に実行できるスレッドの最大数を指定します。
簡易構築定義ファイル,および指定するパラメタの詳細は,「第3編 リファレンス(V9互換モード)」を参照してください。
(2) Webアプリケーション単位での制御
Webアプリケーション単位で同時実行スレッド数を制御する場合,Webコンテナでのスレッド数制御も同時に設定する必要があります。
Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数の制御は,簡易構築定義ファイルおよびサーバ管理コマンドで設定します。設定方法は,Webサーバ連携機能を使用する場合と同じです。Webサーバ連携機能を使用する場合の,Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数の設定方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Web コンテナ)」の「2.15 Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数の制御」を参照してください。
(3) URLグループ単位での制御
URLグループ単位で同時実行スレッド数を制御する場合,Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数制御,およびWebコンテナでのスレッド数制御も同時に設定する必要があります。
URLグループ単位での同時実行スレッド数の制御は,サーバ管理コマンドで設定します。設定方法は,Webサーバ連携機能を使用する場合と同じです。Webサーバ連携機能を使用する場合の,URLグループ単位での同時実行スレッド数の設定方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Web コンテナ)」の「2.16 URLグループ単位での同時実行スレッド数の制御」を参照してください。