付録B.5 Oracleクライアント
Oracleクライアントでは,Netクライアントトレースファイルに,実行されたネットワークイベントの詳細が出力されます。Netクライアントトレースファイルのファイル名にはクライアントのOSクライアントプロセスIDが含まれています。
Netクライアントトレースファイルは次の場所に出力されます。
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Windowsの場合
<sqlnet.oraファイルで指定した場所※>\CLI_<OSクライアントプロセスID>.trc
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UNIXの場合
<sqlnet.oraファイルで指定した場所※>/CLI_<OSクライアントプロセスID>.trc
注※ Netクライアントトレースファイルの出力先は,Oracleのsqlnet.oraファイルで設定します。sqlnet.oraファイルの記述形式を次に示します。なお,sqlnet.oraファイルの詳細については,Oracleのドキュメントを参照してください。
TRACE_LEVEL_CLIENT=16 TRACE_DIRECTORY_CLIENT=<ディレクトリ名> TRACE_UNIQUE_CLIENT=ON TRACE_TIMESTAMP_CLIENT=ON
Netクライアントトレースファイルを参照するには,出力されたNetクライアントトレースファイルの中から,目的のNetクライアントトレースファイルを特定する必要があります。目的のNetクライアントトレースファイルを特定する手順を次に示します。
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次のSQLを実行して,OSクライアントプロセスIDを取得します。
SELECT PROCESS FROM V$SESSION WHERE (SID = <セッションID>) AND (SERIAL# = <セッションシリアル番号>);
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取得したOSクライアントプロセスIDとNetクライアントトレースファイルのファイル名に含まれるOSクライアントプロセスIDを突き合わせて,目的のNetクライアントトレースファイルを特定します。
なお,Netクライアントトレースファイルの出力内容の詳細については,Oracleのドキュメントを参照してください。
- 注意事項
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Netクライアントトレースは,大量のディスク領域を消費するため,システムの性能が低下する場合があります。必要なときにだけNetクライアントトレースを参照してください。