6.4.2 稼働(運用)時のトラブルシュート
ここでは,稼働(運用)時に発生するトラブルの対処について説明します。
稼働時とは,サーバ起動完了直後/サーバ稼働中のタイミングです。
使用しているツールごとに稼働時の調査の流れを示します。
使用しているツールごとに,図で示した流れに従って,必要な調査を実施します。以降の説明では,それぞれの調査の詳細について説明します。
- 参考
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Managerログの調査では,運用管理ポータルを利用します。運用管理ポータルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) ログの表示,およびManagerログの調査
運用管理ポータルを使って,Managerで出力されたログを確認します。ログの表示,およびManagerログの調査については,「6.4.1(3) ログの表示,およびManagerログの調査」を参照してください。
(2) J2EEサーバログの調査
J2EEサーバで出力されたログファイルを確認します。J2EEサーバログの調査については,「6.4.1(5) J2EEサーバログの調査」を参照してください。
(3) Webサーバログの調査
Webサーバで出力されたログファイルを確認します。Webサーバログの調査については,「6.4.1(6) Webサーバログの調査」を参照してください。
(4) OS周りの調査
アプリケーションサーバをインストールしているマシンのメモリサイズや稼働状態を確認してください。
(5) JavaVM,コンテナリソースの調査
JavaVMに問題が発生していないか(OutOfMemoryErrorが発生していないか),また,リソースに問題が発生していないか確認します。JavaVMに問題が発生した場合の対処については,「2.5.4 JavaVMが異常終了した場合」を参照してください。
(6) PRFトレースの調査
性能解析トレースを調査して,ボトルネック個所がないか,処理が滞っている個所がないか確認します。性能解析トレースについては,「7. 性能解析トレースを使用した性能解析」を参照してください。
(7) スレッドダンプの調査
スレッドダンプを調査して,デッドロックしている処理がないか,Javaプログラムに問題がないか確認します。スレッドダンプに出力される情報については,「5.5 JavaVMのスレッドダンプ」を参照してください。
(8) アプリケーションの調査
問題が発生したと考えられるアプリケーションの内容を調査します。アプリケーションの作成元に確認を依頼してください。