17.3.1 1:1系切り替えシステムのシステム構成例
クラスタソフトウェアと連携して,アプリケーションサーバを1:1系切り替えシステムで運用する場合のシステム構成例と,運用管理サーバを1:1系切り替えシステムで運用する場合のシステム構成例について説明します。
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アプリケーションサーバを1:1系切り替えシステムで運用する場合
アプリケーションサーバを1:1系切り替えシステムで運用する場合のシステム構成例を次の図に示します。系切り替え時,Webサーバや運用管理サーバからは,同じ論理アドレスでアプリケーションサーバが再起動したように見えます。
図17‒1 アプリケーションサーバを1:1系切り替えシステムで運用する場合のシステム構成例 -
運用管理サーバを1:1系切り替えシステムで運用する場合
運用管理サーバを1:1系切り替えシステムで運用する場合のシステム構成例を次の図に示します。系切り替え時,Webサーバやアプリケーションサーバからは,同じ論理アドレスで運用管理サーバが再起動したように見えます。
図17‒2 運用管理サーバを1:1系切り替えシステムで運用する場合のシステム構成例 - 参考
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Management Serverでは,運用管理ドメインの構成情報などのManagement Serverに関する設定情報をファイル中に保持しています。運用管理サーバの1:1系切り替えシステムでは,運用管理ドメインの構成に変更がある場合,実行系の情報を待機系に引き継ぐために,システムの起動前に実行系で定義した情報(Management Serverの各種定義ファイル,Management Serverに登録したJ2EEアプリケーションやリソースアダプタなど)を待機系にコピーする必要があります。Management Serverに関する設定情報のコピーの手順については,「17.5.4 現用系から予備系へのManagement Serverの設定情報のコピー」を参照してください。
なお,1:1系切り替えシステムでは次のような運用ができます。
- 共有ディスク装置の使用
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アプリケーションサーバを1:1系切り替えシステムで運用する場合,共有ディスク装置の使用については,ローカルトランザクションの場合とグローバルトランザクションの場合とで異なります。
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ローカルトランザクションの場合
共有ディスク装置は不要です。ローカルトランザクションでは,実行系と待機系との間で引き継ぐセッション情報がないため,共有ディスク装置を使用しません。
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グローバルトランザクションの場合
共有ディスク装置が必要になります。共有ディスク装置は,系切り替え時に,OTSのステータスなどのトランザクション情報を引き継ぐために使用します。
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- JP1連携をする場合
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クラスタソフトウェアを使用した構成では,JP1とも連携できます。
JP1と連携する場合,アプリケーションサーバには,JP1/Baseなども必要になります。クラスタソフトウェアでのJP1の管理は,アプリケーションサーバとは別に行う必要があります。
- データベースサーバでのクラスタソフトウェアとの連携
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データベースサーバでもクラスタソフトウェアを使用した構成にすることもできます。この場合,アプリケーションサーバ側では,仮想アドレス(論理アドレス)だけを認識していれば,特にデータベースサーバがクラスタソフトウェアを使用していることを意識する必要はありません。
- 負荷分散機の適用
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このシステム構成例では示していませんが,同一構成のWebサーバを複数用意して,負荷分散機を適用することもできます。これによって,Webサーバの信頼性・稼働率を上げることができます。
なお,アプリケーションサーバを1:1系切り替えシステムで運用する場合のシステム構成の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「3.11.1 アプリケーションサーバの実行系と待機系を1:1にする構成(トランザクションサービスを使用しない場合)」またはマニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「3.11.2 アプリケーションサーバの実行系と待機系を1:1にする構成(トランザクションサービスを使用する場合)」を参照してください。運用管理サーバを1:1系切り替えシステムで運用する場合のシステム構成の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「3.11.3 運用管理サーバの実行系と待機系を1:1にする構成」を参照してください。