5.5.3 停止処理とは
停止処理では,J2EEアプリケーションのストップ処理,アンデプロイ処理の順に実施されます。それぞれの処理について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) ストップ処理
ストップ処理は,次の順で実施されます。なお,処理完了後は,J2EEアプリケーションは実行できなくなります。
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Webアプリケーションのストップ処理
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EJBのストップ処理
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J2EEアプリケーションのストップ処理
それぞれの処理について説明します。
(a) Webアプリケーションのストップ処理
Webアプリケーションのストップ処理は,次の順序で実施されます。
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サーブレット/JSPの終了処理
サーブレットのdestroy,JSPのjspDestroyが実施されます。
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HTTPセッションの破棄
HTTPセッションの属性の削除および無効化が実施されます。
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フィルタの終了処理
フィルタのdestroyが実施されます。
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サーブレットコンテキストの破棄
サーブレットコンテキストの属性の破棄および無効化が実施されます。
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名前空間からWebアプリケーションの実行環境の削除
名前空間から,ejb-ref,ejb-local-ref,resource-ref,env-entityなどが削除されます。
(b) EJBのストップ処理
EJBのストップ処理は,次の順序で実施されます。
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名前空間からEJBの実行環境の削除
名前空間から,ejb-ref,ejb-local-ref,resource-ref,env-entityなどが削除されます。
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名前空間からのEJBホームオブジェクトまたはEJBローカルホームオブジェクトの削除
名前空間から,EJBホームオブジェクトまたはEJBローカルホームオブジェクトが削除されます。
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プールの削除
Session Bean,およびMessage-driven Beanの場合は,method-readyプールが削除されます。
Entity Beanの場合は,poolプールとreadyプールが削除されます。
(c) J2EEアプリケーションのストップ処理
J2EEアプリケーションのストップ処理では,名前空間からJ2EEアプリケーションのエントリが削除されます。
(2) アンデプロイ処理
アンデプロイ処理は,次の順で実施されます。なお,処理完了後は,J2EEアプリケーションはJ2EEサーバから削除されます。
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Webアプリケーションのアンデプロイ処理
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EJBのアンデプロイ処理
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J2EEアプリケーションのアンデプロイ処理
それぞれの処理について説明します。
(a) Webアプリケーションのアンデプロイ処理
JSPのコンパイル結果である,Javaソースファイルおよびクラスファイルを削除します。なお,JSPのコンパイル結果については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.5.6 JSP事前コンパイルを使用しない場合のJSPコンパイル結果」を参照してください。
(b) EJBのアンデプロイ処理
EJBのアンデプロイ処理は,次の順序で実施されます。
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リモートアダプタの削除(リモートインタフェースサポート時だけ)
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CMR使用時に作成したテーブルの削除
(c) J2EEアプリケーションのアンデプロイ処理
J2EEアプリケーションのアンデプロイ処理では,ユーザが手動でダウンロードしたファイルを削除します。