Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編


3.2.2 CTMが制御できるリクエストの種類

CTMでスケジューリングできるリクエストは,RMI-IIOP通信を使用する,Stateless Session Beanに対するリモートインタフェース呼び出しだけです。

次のリクエストは,CTMでのスケジューリングができません。

CTMでスケジューリングできないリクエスト
  • Stateful Session BeanおよびEntity Beanに対する呼び出し。

  • ローカルインタフェースによる呼び出しおよびMessage-driven Beanに対する呼び出し(RMI-IIOP通信を使用しないため,対象になりません)。

  • EJB3.0以降のEnterprise Beanに対する呼び出し。

なお,同一のJ2EEアプリケーション内の業務処理を呼び出す場合には,リクエストのスケジューリングをしたいときだけ,リモートインタフェースを使用してください。リクエストのスケジューリングをしないときは,処理性能を考慮して,ローカルインタフェースを使用して呼び出すことをお勧めします。

また,リクエストをCTMによる制御の対象にするかどうかは,J2EEアプリケーション単位,またはJ2EEアプリケーションに含まれる業務処理プログラム単位(Bean単位)で選択できます。例えば,リモートインタフェースを持つ業務処理プログラムをCTMによる制御の対象から外したい場合は,J2EEアプリケーションのプロパティを定義して設定を変更してください。CTMによるリクエストのスケジューリングの設定については,「3.4.2 実行環境での設定」を参照してください。