Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編


2.8.1 リソース接続時のトランザクション管理の概要

リソース接続時のトランザクションを管理する方法には,アプリケーションサーバで管理する方法と,アプリケーションサーバが管理しないでユーザが直接管理する方法があります。データベースへの接続では,アプリケーションサーバのトランザクションマネジャを使用してトランザクションを管理できます。トランザクション管理については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.4.1 リソース接続でのトランザクション管理の方法」を参照してください。

バッチサーバで使用できるトランザクションは,ローカルトランザクションです。グローバルトランザクションは使用できません。また,バッチサーバでは,必ずライトトランザクション機能を有効にしてください。ライトトランザクション機能とは,ローカルトランザクションに最適化された環境を提供する機能です。ローカルトランザクションおよびライトトランザクション機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.4.2 ローカルトランザクションとグローバルトランザクション」を参照してください。

また,EJB呼び出し時に,呼び出し先でシステム例外が発生したときの,呼び出し元,呼び出し先のトランザクションは,それぞれ次のように動作します。

呼び出し元のトランザクション

トランザクションはロールバックにマークされません。

呼び出し先のトランザクション

トランザクションはコンテナによってロールバックされます。この動作は,EJB仕様で規定されています。