8.4.1 J2EEサーバの設定
ここでは,システムプロパティについて説明します。システムプロパティの一覧を次の表に示します。
項番 |
プロパティ |
デフォルト値 |
有効な指定値 |
無効な値を指定した場合の動作 |
---|---|---|---|---|
1 |
mail.mime.charset |
なし |
文字列 (文字セッ ト) |
文字セットとして存在しない値を指定した場合,指定した値を使用して処理を続行します。 |
2 |
mail.mime.encodeeol.strict |
false |
true,false (大文字と小文字の区別はなし) |
メッセージを出力し,値はデフォルト値を使用します。 |
3 |
mail.mime.decodetext.strict |
true |
true,false (大文字と小文字の区別はなし) |
メッセージを出力し,値はデフォルト値を使用します。 |
4 |
mail.mime.encodefilename |
false |
true,false (大文字と小文字の区別はなし) |
メッセージを出力し,値はデフォルト値を使用します。 |
5 |
mail.mime.decodefilename |
false |
true,false (大文字と小文字の区別はなし) |
メッセージを出力し,値はデフォルト値を使用します。 |
6 |
mail.mime.multipart.ignoremissingendboundary |
true |
true,false (大文字と小文字の区別はなし) |
メッセージを出力し,値はデフォルト値を使用します。 |
7 |
mail.mime.multipart.ignoremissingboundaryparameter |
true |
true,false (大文字と小文字の区別はなし) |
メッセージを出力し,値はデフォルト値を使用します。 |
8 |
mail.mime.encodeparameters |
false |
true,false (大文字と小文字の区別はなし) |
メッセージを出力し,値はデフォルト値を使用します。 |
9 |
mail.mime.decodeparameters |
false |
true,false (大文字と小文字の区別はなし) |
値はデフォルト値を使用します。 |
それぞれのプロパティについて,以降で説明します。
- 〈この項の構成〉
-
(1) mail.mime.charset
JavaMailで使用するデフォルトの文字セットを指定します。指定がない場合,J2SEのfile.encodingプロパティが使用されます。このプロパティによってメッセージを送信するとき,ファイルで使用されるデフォルトの文字セットと異なる文字セットをデフォルトとして使用できます。
(2) mail.mime.encodeeol.strict
データが次の条件をすべて満たす場合に,改行コードをCRLFへ変換するかどうかを選択できます。falseが設定された場合,変換を行います。
-
ASCIIで表示可能な文字しか含まない。
-
CR,LFを含む。
(3) mail.mime.decodetext.strict
エンコードされたテキストの開始に区切り文字を含まないRFC2047に違反した不正なメールヘッダに対してデコードを行うかどうかを切り替えます。
RFC2047に違反したエンコードの不正とは,次のものを指します。
-
プロパティにtrueを設定した場合,デコードを行わない。
-
プロパティにfalseを設定した場合,RFCに違反したメールヘッダであってもデコードする。
(4) mail.mime.encodefilename
標準仕様書を参照してください。
(5) mail.mime.decodefilename
標準仕様書を参照してください。
(6) mail.mime.multipart.ignoremissingendboundary
標準仕様書を参照してください。
(7) mail.mime.multipart.ignoremissingboundaryparameter
標準仕様書を参照してください。
(8) mail.mime.encodeparameters
標準仕様書を参照してください。
(9) mail.mime.decodeparameters
標準仕様書を参照してください。