5.3.1 使用できるJPAプロバイダ
JPAプロバイダとはEntityManagerの機能を提供するエンジンのことです。
JPA仕様でJPAプロバイダとアプリケーションサーバの間のインタフェースが明確にされているため,アプリケーションサーバではほかのベンダが提供しているJPA 2.1仕様に準拠したJPAプロバイダを利用することもできます。
アプリケーションサーバからほかのベンダのJPAプロバイダを利用する場合は,次の設定が必要になります。
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JARファイルの指定
次のどちらかの方法でJPAプロバイダの実装が含まれるJARファイルを指定します。
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簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ下にJARファイルを指定します。JARファイルを指定するには,<param-name>タグにadd.class.path,<param-value>タグにJARファイルを指定します。なお,簡易構築定義ファイルおよび指定するパラメタの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.3 簡易構築定義ファイル」を参照してください。
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ライブラリとしてJ2EEアプリケーションに含めます。
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persistence.xmlでの定義
persistence.xmlの<provider>タグに,利用するJPAプロバイダが提供するjavax.persistence.PersistenceProviderの実装クラス名を指定します。詳細については,「5.8.2(2) <provider>タグ」を参照してください。
また,アプリケーションサーバで提供するJ2EEアプリケーション実行時間の監視機能を使用する場合は,JPAプロバイダのクラスおよびエンティティクラスを保護区リストに追加する必要があります。保護区リストへの追加方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.2.5 criticalList.cfg(保護区リストファイル)」を参照してください。
- 参考
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JPAを使用したアプリケーションの実行では,アプリケーションサーバで提供する性能解析トレース機能を使用できます。なお,アプリケーションサーバでは,javax.persistenceパッケージのEntityManagerFactory,EntityManager,EntityTransaction,およびQueryのAPIで性能解析トレースを出力します。
性能解析トレースの概要については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「7.2.1 アプリケーションサーバの性能解析トレースの概要」を参照してください。性能解析トレースの出力ポイントについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「8. 性能解析トレースのトレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル」を参照してください。