3.7.4 接続できるデータベース
ここでは,DB Connector for Reliable MessagingとReliable Messagingを使用して接続できるデータベースについて説明します。
(1) 接続できるデータベースの種類
DB Connector for Reliable MessagingとReliable Messagingを使用して接続できるデータベースには,HiRDB,およびOracleがあります。なお,SQL Server,およびXDM/RD E2には接続できません。
(2) データベースとJDBCドライバの対応
DB Connector for Reliable MessagingとReliable Messagingを使用してデータベースに接続するためには,データベースに対応するJDBCドライバが必要です。
接続先のデータベースと使用できるJDBCドライバについて次の表に示します。
データベース |
JDBCドライバ |
|
---|---|---|
HiRDB Type4 JDBC Driver |
Oracle JDBC Thin Driver |
|
HiRDB |
○ |
× |
Oracle |
× |
○ |
(3) 注意事項
DB Connector for Reliable MessagingとReliable Messagingを使用してデータベースに接続する場合の注意事項を次に示します。
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DB Connector for Reliable Messagingが提供するJDBCコネクション(java.sql.Connection. Connection)では,JDBC固有のトランザクション制御はできません。JDBC固有のトランザクション制御を行った場合,setAutoCommit(boolean)メソッドの引数falseでの呼び出しのときと,releaseSavepoint(SavePoint)メソッド,rollback(Savepoint)メソッド,setSavepoint()メソッド,およびsetSavepoint(String)メソッドの呼び出しのときに例外が発生します。JDBC固有のトランザクション制御を行う場合は,DB Connectorを使用してください。
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DB Connector for Reliable Messagingの場合,性能解析トレースの取得ポイントおよびイベントIDがDB Connectorの場合と一部異なります。
JDBCコネクション(java.sql.Connection. Connection)に関しては,1回のアクセスでDB Connector for Reliable MessagingのJDBCコネクションと,DB ConnectorでのJDBCコネクションの二つのトレース取得ポイントで性能解析トレースが出力されます。
また,JDBCコネクションの生成物(java.sql.Statementなど)は,DB Connectorと同様のトレース取得ポイントで性能解析トレースが出力されます。java.sql.DataSourceは,DB Connector for Reliable Messaging用のトレース取得ポイントでだけ性能解析トレースが出力されます。
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DB Connector for Reliable Messagingでは,稼働情報監視をした場合,DB Connector for Reliable Messagingのリソースアダプタの次の項目について,正しい値が出力されません。DB Connector for Reliable Messaging はコネクションをReliable Messaging経由で取得するため,連携するリソースアダプタの監視稼働情報はReliable Messaging側に累積され出力されます。
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トランザクションサポートレベル
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プール現在値(総数)
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使用中のコネクション数
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未使用のコネクション数
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ManagedConnectionFactoryのcreateManagedConnection()メソッドの実行回数
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ManagedConnectionのgetConnection()メソッドの実行回数
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ManagedConnectionのcleanup()メソッドの実行回数
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ManagedConnectionのdestroy()メソッドの実行回数
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ConnectionManagerのallocateConnection()メソッドの実行時間
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ManagedConnectionFactoryのcreateManagedConnection()メソッドの実行時間
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ConnectionManagerのallocateConnection()メソッドの失敗回数
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ManagedConnectionでFATALエラーが発生した回数
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DB Connector for Reliable Messagingは,連携するReliable Messaging側のコネクションプールを共有します。そのため,DB Connector for Reliable Messagingには,コネクションプールの各機能の設定をする必要はありません。
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リソースアダプタを使用する場合,J2EEアプリケーションからリソースアダプタへのリファレンスを解決しておく必要があります。リソースアダプタを使用しているJ2EEアプリケーションをカスタマイズするときに,J2EEアプリケーションからリソースアダプタへのリファレンスを解決しておいてください。